出版社内容情報
教育基本法改定、新しい学習指導要領の公示など、ジェンダーの公正と公平を求める教育は大きく揺れている。本書は、ジェンダーをめぐる状況を整理し、多様な子どもたちの状況を踏まえて、新たなフェミニズム教育学を構想する。
刊行にあたって 古久保さくら
第Ⅰ部 ジェンダー化された学校教育
第1章 ジェンダーの視点でみる現代の教育改革―性差をめぐる難問
目次
第1部 ジェンダー化された学校教育(ジェンダーの視点でみる現代の教育改革―性差をめぐる難問;男女共学制は進歩の砦?―イギリスの共学点検からみた日本の学校;学校体育とジェンダー)
第2部 ジェンダー化された学校を生き抜く子ども(男の子の多様性を考える―周辺化されがちな男子生徒の存在に着目して;女子高校における女性性利用型成功志向;「男子は4周を目標に」―体育授業の性別カリキュラムと男女生徒への性差別;学校の中の「見えない/見える」セクシュアルマイノリティ;障害を持つ女子の「ジェンダー化」と教育)
第3部 ジェンダーの視点からの教育理論・実践の検証と展望(メディア・リテラシー教育の可能性―中学校・地域・NPOとの連携による実践例からジェンダーにつなぐ;ジェンダーの視点で考える男女平等教育の課題と可能性―教育実践のパラドックスの視角から;ジェンダー変容期におけるジェンダー平等教育の課題)
著者等紹介
木村涼子[キムラリョウコ]
大阪大学大学院人間科学研究科准教授
古久保さくら[フルクボサクラ]
大阪市立大学大学院創造都市研究科・人権問題研究センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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