内容説明
2003年に日本で韓流ブームが起こり、あの『宮廷女官チャングムの誓い』から最新の『ミスター・サンシャイン』まで、韓国歴史ドラマが人気を博しています。韓国歴史ドラマは、私たちを感動させてやまない優れたストーリーと演技に特徴があり、一度はまってしまうと、病みつきになってしまう魅力が備わっています。なによりも韓国歴史ドラマは、身分社会に翻弄された人びとが、懸命に生き抜こうとする姿を克明に描くことで、過酷な社会のなかで生きることや、人間としての情愛の意味などを、私たちに鋭く問いかけています。本書は、白丁という身分であるがゆえに差別された人びとに焦点を当てながら、朝鮮の歴史社会を読み解き、韓国歴史ドラマを再発見しようとする試みです。
目次
序章 韓国歴史ドラマの再発見とは何か
第1章 朝鮮王朝の身分制と白丁
第2章 朝鮮王朝の身分を描いた作品
第3章 朝鮮王朝を生きた白丁
第4章 悪政に義賊として立ち向かった白丁
第5章 近代朝鮮で外科医になった白丁
第6章 衡平社創立に参加した白丁
第7章 解放後に苦悩した白丁の末裔
終章 韓国歴史ドラマからの問いかけ
著者等紹介
朝治武[アサジタケシ]
1955年7月8日、兵庫県多紀郡城東町(現在の丹波篠山市)に生まれる。現在、大阪人権博物館館長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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