内容説明
この本では、DVを理解するために不可欠なフェミニズムの視点をもって、それぞれの専門家がそれぞれの活動領域から、DVについてやさしい言葉で解説しています。DVについてしっかり学び、自分もDV根絶に向けて何らかの行動をしたいという人のための入門書です。最後には、DVを生き抜いてきた、サバイバーからのメッセージを載せました。
目次
フェミニストカウンセリングから見たDV(フェミニストカウンセリングとは;フェミニストの功績;DVに関する調査から見えること;DVが与える心理的影響;加害者の特徴;被害者はなぜ逃げないのか;子どもへの影響―「にこにこ仮面」;DVの被害者にどう接するか)
駆け込みシェルターの活動と行政とのパートナーシップ(駆け込みシェルターの活動と役割;民間シェルターと行政とのパートナーシップ―札幌市の実践;アメリカの実践に学ぶ)
DVにかかわる法律問題(日本の法律体制はDVに対応できていない;離婚事件からDVが見える;DVのある離婚事件は調停制度になじまない;DV離婚にまつわる諸問題;DV防止法の制定に向けて)
DVからの脱出―離婚を決意して弁護士に相談に行くときのために
著者等紹介
米田真澄[ヨネダマスミ]
大阪大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得・満期退学。国際法、国際人権法専攻。(財)世界人権問題研究センター研究員。大阪大学、京都文教大学、龍谷大学講師。共著に『女子差別撤廃条約注解』(尚学社)、『女性・暴力・人権』(学陽書房)、『国連の人権活動と日本 人権諸条約の意義と課題』(ヒューライツ大阪)、共訳に『世界女性人権白書 なぐられる女たち』(東信堂)など
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