著者等紹介
クアレンギ,ジューズィ[クアレンギ,ジューズィ] [Quarenghi,Giusi]
北イタリアの町ベルガモに住んで、子どもと大人向けに詩や物語を書いています。まだ小さいときに、自分のため、そして飼っていた猫のために、お話を作りはじめました。何年ものあいだ、アニメやシナリオ、映画、漫画にもたずさわっていました。2006年、イタリア・アンデルセン賞最優秀作家賞を受賞しました。1951年に生まれ、1982年に児童文学作家としてデビューしました
よしとみあや[ヨシトミアヤ]
大阪に住んで、イタリア語を教えたり訳したりしています。小さいときから物語、とくに外国の物語を読むのが好きで、おとなになった今でもたくさん読んでいます。翻訳者になったら、外国語で書かれた作品を日本でいちばん最初に読む人になれるかもしれないと思って、翻訳者になりました(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
拡がる読書会@大阪
5
イタリアの児童書です。 図書館の司書さんは子供向けのワークショップでペアになった二人にお互いの「伝記」を書きあうことを提案したことで、モロッコ人とイタリア人の女の子の交流が始まります。 モロッコ人の女の子は移民であることが分かってきて、その実情なども描かれていきます。 出生が違う者同士がお互いを知ろうとする大事さ。また、そのきっかけってなかなかないなぁを考えさせられる作品です。 https://note.com/sharebookworld/n/n6fa1e91932712023/12/17
Olga
2
図書館のワークショップで、ふたり一組になって、おたがいの伝記を書くことになった、ベアトリーチェとアジザ。ベアトリーチェはアジザのお母さん、アジジはベアトリーチェのお兄さんに〈取材〉することで、相手のことだけではなく、これまで知らなかった(気づいていなかった)ことを知っていく。ふたりの世界が少しずつ広がっていくのはよかったけれど、これを実際の教育の場で実践するのは障害が多いように思う。巻末に「あなたもやってみましょう」というような書き込み用のページがある。2024/03/10
みかん
1
司書のマリーナさんは、図書館の子ども向けワークショップで2人がペアになりお互いの伝記を書きあうという企画をはじめる。お互い名前しか知らないベアトリーチェとアジサが、このワークショップを通して交流を深めていく過程を描く。 アジサは実はイタリアに移民としてやってきており、普段は家族と離れて暮らしている。生まれも育ちも異なる2人だが、お互いの生い立ちを知るうちに共通点もたくさんあることに気づく。この違いと共通点はどこから来るのか…。優しい物語の中に、移民、異文化、友情など様々なことを考えるヒントが詰まっている。2024/06/22