目次
前近代編（すぐれた芸術性・高い技術力―河原者と呼ばれた人びと；将軍を魅了した能役者―観阿弥／世阿弥；江戸の「頭」―浅草弾左衛門；リサイクルで雇用を生み出す―車善七；人びとの移動を管理した大都市・江戸―小屋頭伊右衛門 ほか）
近代編（「新民世界」自由民権運動のなかの人権―中江兆民；中江兆民の志受けつぎ―前田三遊；沖縄県民の自治権獲得へ闘う―謝花昇；水平社運動の礎を築く―松井庄五郎；アイヌを誇り叙事詩（ユーカラ）を記録―知里幸恵 ほか）
著者等紹介
中尾健次［ナカオケンジ］
大阪教育大学教授
黒川みどり［クロカワミドリ］
静岡大学教授
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
33
先日、京都崇仁にある柳原銀行記念資料館に行った。被差別地域の産業振興や教育拡充のために創設された民間銀行の建物を移築復元した資料館だが、常設と企画展を見て、被差別地域それぞれに背景や経緯、現況が違い、その違いをちっともわかっていなかったことを痛感。帰りに図書館で本書を見つけて読む。河原者と呼ばれた人びと、江戸時代に奉行所の仕事をしていた人びと、差別撤廃運動に従事した人びとなど人物中心に取り上げて、たいへんわかりやすく説明している。写真も多く、とても良い本だと思うのだが絶版？ もったいないなあ。2020/08/18
