内容説明
差別とは?差別の構造とは?原始・古代から現代までの差別を論じた意欲作。
目次
序章 「差別」を考える
1章 原始・古代
2章 中世
3章 近世
4章 文明開化と差別
5章 大日本帝国と差別
6章 十五年戦争と差別
7章 現代と差別
終章 まとめにかえて
著者等紹介
ひろたまさき[ヒロタマサキ]
廣田昌希。1934年、神戸市に生まれる。1963年、京都大学大学院博士課程修了。北海道教育大学・岡山大学・大阪大学・甲子園大学・京都橘大学の教員を歴任。現在は自由業。専攻・日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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usamito
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中座2013/03/02
とまる
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中高の日本史で多くの人が豊臣秀吉の「刀狩」による「兵農分離」や「士農工商」、明治維新による「四民平等」「部落解放令」という言葉を覚える。 でも、その裏で兵農分離は「兵農」と「それ以外」の分離だった。政府が部落解放令を出したことで、新政府への不満と解放されるはずの賤民階級への差別は混ぜこぜになって美作血税一揆を起こした。そんな風には習わないけれど。 制度が変わってゆくことで権力からの差別は共同体からの差別に変化し、ミクロな差別は場合によってはマクロな差別より更に細かい網目で対象を一網打尽にしてしまう。2012/01/26