目次
前近代編(義経を守り抜く崇高な姿―白拍子の静;戦国大名を支える皮革職人―「かわた」と呼ばれた人びと;男役が似合うスーパースター―出雲の阿国;国を越えた人間的なつながり―雨森芳洲と朝鮮通信使 ほか)
近代編(「異種」認識の粉砕―喜田貞吉;現実を直視し、現実を変革する―米田富;悔いなき青春・荊のみち―木村京太郎;反権力の闘い―北原泰作 ほか)
著者等紹介
中尾健次[ナカオケンジ]
大阪教育大学教授
黒川みどり[クロカワミドリ]
静岡大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
31
高大生、教師が学習に使えるよう意識して編まれた本。タイトルの「被差別民」という言葉が示すように、必ずしも身分として定められた人や、集落ごと差別された地域の人に限らず、障害を持った人、虚弱なために「非国民」扱いを受けて疎開できず、戦後もそのことで「少年戦犯」扱いを受けた人、先住民族(アイヌ)の人、女性参政権運動の主唱者など、幅広く取り上げている。一冊目の方が文章も編集も面白みがあったように思うが、こちらも学ぶことが多かった。コンパクトに読みやすくまとめてある良書。絶版?なのはもったいない。2020/08/26