目次
1 多様性の今(迷惑―日本人を呪縛する言葉;臭いと多様性;鬼・ONIの多様性;「発達障害」か「脳神経多様性」か;「多様性と調和」の違和感;そもそもダイバーシティとは?エンパワメントとはなにか?)
2 大地の神々・瞑想ヨーガ(日本の四季の癒しの力;世界の女神たちに惹かれて;「ALOHA」はいのちの多様性を称える言葉;先住民族の歴史的トラウマ―デニス・バンクスの娘の語り)
3 子どもと暴力(泣く力・生きる力の回復;気持ちのワークショップ;コロナ禍の子どもの安心;性加害する子どもの回復―「MY TREEジュニア・くすのきプログラム」)
4 虐待・DVに向き合って四〇年(怒りの仮面―傷ついた心の上に;女性と子どもへの暴力は終わらないパンデミック;「小児性愛」という翻訳語を死語に;アリス・ミラーの虚像と実務;虐待にいたってしまった父親の回復―MY TREE終了生の言葉から)
著者等紹介
森田ゆり[モリタユリ]
元カリフォルニア大学主任アナリスト(ダイバーシティ・トレーナー)。元立命館大学客員教授。米国と日本で、多様性・性暴力・虐待・DV防止専門職研修とプログラム開発に40年たずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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えりまき
15
2024(347)令和6年度 北区 人権週間記念講演会。人権週間に参加。素敵な出会いに感謝です。「エンパワメントとは、人が生まれながらにして持つ生きる力を発揮すること。」「人権とは生きる力」。日本では本来の意味が大きく誤解されて広まってしまっているとのこと。「日本社会は『調和』という言葉が好きだ。『みんな一緒』という同調圧力の強いこのくにでは、みんなと同じ『調和』を乱すものは排除されてしまう。」。違いを尊重しつつ、同時に互いの共通点を見出すつながりが大切。 2024/12/14
のせなーだ
2
「理性的思考力や深い知力があっても、行動選択をするには感情がなければできない」「怒りは不安と悲しみの上に被った仮面なのだ」との言葉。深い大人の愛という感覚が伝わる読書時間。「小児性愛障害」は誤訳、愛ではなく支配と暴力、被害者児童を保護するどころか、加害者を甘やかしケアしてどうするのか。「仮面の下の怒り、自分にとって何が大切かを教えてくれる感情」ふぅ~~む。2024/10/11
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