出版社内容情報
親から虐待だけを受け、笑うこともなく死んでいった子どもが自分自身のことを語り、その心情をストレートに伝える。子どもの幸せとは何か、また、生まれてくるすべての子どもには祝福を受ける権利があることを静かに強く語る。
絵詞作家、内田麟太郎の内面を吐露するようなテキストは、読むものの魂を揺さぶる。そのテキストに応える味戸ケイコ渾身の絵は、必見の価値あり。印象深く記憶に残り、訴えかける瞳を忘れることはできない。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡に生まれる。『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞、『かあちゃんかいじゅう』(ひかりのくに)でけんぶち絵本の里大賞を受賞
味戸ケイコ[アジトケイコ]
1943年、北海道に生まれる。サンリオ美術賞、『あのこがみえる』(偕成社)でボローニア国際児童図書展グラフィック賞、『花豆の煮えるまで』(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優花 🍯モグモグ
57
読友さんのつぶやきで「読んだ方がいい」と書いてあったので読んでみました。ものすごく心がえぐられました。感想を書こうと思っても何も言葉が見つかりませんが読み終わった後は、ものすごく心が苦しく痛くなりました。2018/04/08
かおりんご
45
絵本。これ、かなりヘビーです。虐待されてなくなった子の話。子どもより完全に大人向け。2015/05/09
ひみこ@絵本とwankoが大好き♪
43
図書館でこの絵本を手に取ったとき、題名にそぐわない子どもの表情の表紙だったので、「?」と思っていたら、内容は虐待されて死んでしまった子どものつぶやきだった。この子は嬉しいことや楽しいことを知らずに死んでしまったことを思うと胸が締め付けられる思いだった。すべての大人に読んでほしい1冊。2017/05/24
mazda
43
笑うって何、いいこいいこって何?切なすぎる…。子供には何の罪もないのに、こんな理不尽なことがあっていいのだろうか?2014/04/14
心
30
図書館本。読友さんの感想に手にした1冊。何度も読んだ。声を出して読んでた…。その子の言葉を…忘れないように…。心に刻みながら何度も読んだ。魂が震えて涙が溢れ、考えさせられる1冊。ひとりでも多くの人に読んで欲しい…。ひとりでも多くの人に知って欲しい…。ひとりでも多くの人に考えて欲しい…。2017/06/19