目次
第1章 今日の差別事件の特徴・傾向・背景・課題
第2章 土地差別調査事件が示す今日の部落差別
第3章 「全国部落調査」復刻版出版差止め裁判
第4章 差別の連鎖を作り出す教育格差
第5章 「同和対策審議会答申」と今日の部落差別
第6章 部落差別解消推進法施行の意義と今後の課題
著者等紹介
北口末広[キタグチスエヒロ]
1956年大阪市生まれ。近畿大学人権問題研究所・主任教授。京都大学大学院修了(法学研究科修士課程)国際法専攻。(一財)アジア・太平洋人権情報センター顧問、(一社)部落解放・人権研究所理事、(一財)おおさか人材雇用開発人権センター副理事長、特定非営利活動法人ニューメディア人権機構理事長、NPO法人多民族共生人権教育センター理事ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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U-Tchallenge
2
部落差別は見えにくくなっている、と言われている。しかし、見えにくくなっているだけで、部落差別がなくなったわけではない。とりわけネット上での差別は広がる一方である。なかなかそれに対応するのは難しい。もちろん、それへの対応策は考えていく必要があるだろう。その一方で、根本である差別をなくすための取組みを今一度考える必要があるように思った。今日的な部落差別について概観することのできる内容となっている。よって、現在進行形で起こっている部落差別について知るには適切な一冊である。2022/11/15
U-Tchallenge
1
インターネット上における部落差別について改めて考えたく再読した。部落差別が現在もなおあるということを共通認識する必要があるだろう。そして、今日的な課題であるインターネット上における部落差別についてどう対応していくか、ということ。削除要請等の対応は必要だろう。それだけでなく、部落差別についての理解や差別をなくすための行動を促すということが根本にある。ここにもっと具体的にアプローチする必要があるように思った。2023/08/28