内容説明
本書では、まず第一に、啓発や教育にいま何が求められているのかを、検討。ここ数年の部落史研究から提起されてきたことを整理し、近年の市民意識調査に見られる若者の意識を分析しながら、現実にどういったことが必要とされているのかを考察する。第二に、そうした研究成果を教育の場でいかしていくための、学習のねらいや方法、実践の視点について考える。とりわけ、教育の立場として、部落差別の歴史をどのようにとらえていくのか、筆者自身の考えを述べている。第三に、より豊かな部落史学習を進めるための方向として、ひとつの学習展開試案を提示する。
目次
第1章 部落史の学習に提起されているもの(部落史をめぐる最近の研究から;部落問題を学んできた若者の意識を探る)
第2章 新たな視点に立った学習を進めるために(学習の目的と視点;学習プログラムの全体像)
第3章 新たな学習の試み(前近代における差別についての学習;近現代の部落問題についての学習)
第4章 部落問題に学ぶということ(子どもたちが学んだこと;部落史が私たちに問いかけるもの)
著者等紹介
外川正明[トガワマサアキ]
1955年、京都市生まれ。78年、京都教育大学教育学科卒業後、京都市立小学校教員に。93年、京都教育大学大学院修了。現在、京都市立永松記念教育センター研究課に勤務し、同和教育や人権教育の調査研究を進めている。ならびに京都教育大学非常勤講師を兼職。京都市小学校同和教育研究会幹事、京都部落問題研究資料センター運営委員
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