内容説明
医療従事者として最先端の医学研究を求めドイツにわたり、放射線研究で重要な論文を数多く発表。戦禍による伝染病によって苦しんでいる多くの人々を前に、自らの命も顧みず献身的な治療にあたり、不眠不休の治療活動のなか、自ら発疹チフスに感染し、37歳の生涯を異国の地ドイツで閉じた肥沼信次博士。その医療にかけた熱い思いと、命を賭した人生の物語。
目次
その生い立ち
東京にて
ドイツへの留学
ヴリーツェンへ
ヴリーツェンの桜
A Cherry Blossom Falls in Wriezen
Eine Kirschbl¨ute fiel in Wriezen