内容説明
映画ポスターやレコードジャケット、本の装丁デザインなど330点を収録。野口久光、グラフィックデザインの世界。
目次
1 シネマ・グラフィックポスター1933‐1941
2 シネマ・グラフィックポスター1947‐1992
3 グラフィック・デザイナーとしての多彩なアート・ワーク
4 野口久光の肖像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シブ吉
80
学生の頃、映画館に有ったチラシ。腕を組んだ少年の絵に添えられた「汚れ知らぬ少年のこころを蝕み、信頼を裏切るものは何か?深い愛情と詩人の魂をもって12才の少年の心理を鋭くえぐる鬼才トリュフォーの傑作!」の言葉と、独特の字体で書かれた『大人は判ってくれない』の文字。幻の名作、30年振りの上映と銘打たれたポスターを見た時から、野口久光さんのトリコになってしまいました。ヨーロッパの名作を多く手掛け、中でも『にんじん』『望郷』『禁じられた遊び』『天井桟敷の人々』などなど、その素晴らしい作品群に只々ウットリでした。2014/03/25
プチライス
1
1枚目「女処の服制」と左から書かれた「制服の処女」(1933年)のポスターから、すでに完成されていたかのよう。イラストはもちろん色合いも構図も完璧。手書きされた文字がこれまた素晴らしく、魅了される。「若き日の映画ノート」に書かれた文字をじっと見る。野口久光さんの書き文字がたまらなく好き。「芳醇な香りが仄かに匂い立って、一点一画狂いのない写真印刷よりは、甚だ味わい深い」(仲代達矢)、「映画のインパクトよりも野口久光さんのポスターの印象の方がより鮮明に心に焼きついている」(児玉清)などの寄稿文もうれしい。2012/12/12
かのこ
0
フォント♪音符ハート(縦f字孔)2014/01/04