感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayumi Katayama
20
図書館にて。棚を横から眺めると飛び出しているものがある。薄い本なれども、題と、そして表紙に魅せられた。藤原仲麻呂、僧徳一の話。藤原仲麻呂は藤原鎌足を曾祖父、藤原不比等を祖父に持つ。僧徳一はその子とされる。仲麻呂は幼い徳一を出家させた。権力争いから遠くに置きたいと願ったか。その後、仲麻呂は都を追われ近江で討たれる。徳一は父が誰かも知らず、会津まで流れ徳一菩薩と呼ばれて尊敬される。「所詮、人は人殺しの好きな猿なのよ」。この言葉が物語の背景を貫く。ただ、ちょっと焦点をつかみにくいか。2019/08/12
-
- 電子書籍
- 週刊アスキー 2015年 2/24号 …