出版社内容情報
明治以来受け継がれてきた日本の「学校英文法(学習英文法)」には体系として見たときに筋の通らないところがいろいろとある。本書では、品詞分類、文法機能と統語範疇、句と節という単位、基本5文型、準動詞の扱い方、時制・相・法の扱い方について、筋の通らない点を指摘し、従来の学校英文法の枠を超えてどのようにすれば筋が通るようになるのか、英語学の視点から考察と提案を行う。
【目次】
第1章 学校英文法の品詞分類に筋を通す
はじめに
1. 品詞分類の現状
2. 品詞分類の重要性
3. 品詞分類基準
4. 代名詞
5. 助動詞
6. 冠詞
7. 間投詞
8. 前置詞
9. 接続詞
10. 本書の品詞分類
11. 各品詞の下位類
まとめ
第2章 学校英文法の文法機能・統語範疇に筋を通す
はじめに
1. 学校英文法の文法機能
2. 学校英文法の句、節、文
3. 文法機能と統語範疇
4. 文の構造的分類
5. 節構造記述に必要な統語範疇
まとめ
第3章 学校英文法の句・節に筋を通す
はじめに
1. 学校英文法の句・節
2. 従位節の下位類
3. 動詞の自他
4. 主部・目的部のitと外置
5. 格
6. 節構造
まとめ
第4章 学校英文法の基本5文型に筋を通す
はじめに
1. 学校英文法の基本5文型
2.「7文型」
3. 基本9動詞型
4. there構文be動詞の動詞型
5. 叙述補部としての不定詞句
6. 外池の「9文型」
まとめ
第5章 学校英文法の準動詞に筋を通す
はじめに
1. 不定詞
2. 分詞
3. 動名詞
まとめ
第6章 学校英文法の時制・相・法に筋を通す
はじめに
1. 予備的考察
2. 時制の扱い方
3. 相の扱い方
4. 法の扱い方
5. 助動詞を含む節構造
まとめ