出版社内容情報
構文文法では、長らく共時的アプローチが主流だったが、近年になって通時的アプローチの必要性がせつに叫ばれるようになった。本書は史的構文研究をフィールドとする筆者がこの要請に応えて概説する国内初の本格的な入門書である。本書では、構文化や構文変化といった鍵となる概念の概説に加えて、なぜ構文の分析に通時的視点が必要となるのか、構文化の類型化、構文化と文法化の関係など、近年注目を集める諸問題に筆者の視点から迫る。
内容説明
構文文法では、長らく共時的アプローチが主流だったが、近年になって通時的アプローチの必要性がせつに叫ばれるようになった。本書は史的構文研究をフィールドとする筆者がこの要請に応えて概説する国内初の本格的な入門書である。本書では、構文化や構文変化といった鍵となる概念の概説に加えて、なぜ構文の分析に通時的視点が必要となるのか、構文化の類型化、構文化と文法化の関係など、近年注目を集める諸問題に筆者の視点から迫る。
目次
序章 通時的構文研究の歩み
第1章 構文文法の考え方(CGはこう考える;多様な構文 ほか)
第2章 なぜ通時的研究なのか(脱落と融合;レリック構造 ほか)
第3章 構文化と構文変化、文法化(言語変化;構文化 ほか)
第4章 構文化の主要なパタン(コロケーション固定型構文化;分岐型構文化 ほか)
第5章 構文発達のダイナミズム(構文化モデル;構文化の射程を探る ほか)
著者等紹介
前田満[マエダミツル]
愛知県名古屋市に生まれる。山口大学教養部講師、教育学部准教授を経て、愛知学院大学文学部教授。文学博士。意味論、語用論、統語論を主なフィールドとし、近年では構文文法の理論を援用して構文の史的発達について研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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