内容説明
私たちは日頃、歩行や呼吸をするのと同じように、特別に意識することなくことばを用いている。つまり、ことばの大半は特段の努力を伴わずとも反射的に用いられていることになる。であるとすれば、私たちは瞬時に何を選択し、同時に何を選択していないのであろうか。本書はこの無意識の選択の背後に潜む「心のオートフォーカス機能」とことばの選択の関係に切り込んでいく。
目次
ことばの選択の背後にあるものは何か
知っているものに近づけて見る
前景、背景の選択
システムの選択:反射の1、熟慮の2
知識、記憶、連想:点を支える裏方
ずらす(1):ことばのオートフォーカス
ずらす(2):時間
ずらす(3):形の選択
因果関係の選択
「ありえない」問題、「間違えやすい」問題
ずらす視点はどこから来るのか
ずらして生まれる新しいことば
ずらす視点から分かること
著者等紹介
篠原俊吾[シノハラシュンゴ]
1963年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻後期博士課程(1998年単位取得退学)。現在、慶應義塾大学法学部教授。専門は、認知言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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