内容説明
漢字はいつも私たちと一緒にいる。家族の一員のようなものである。いや、家族以上かもしれない。しかし、日本同様、漢字文化圏に属しているベトナムや韓国、北朝鮮では全滅した。どうして日本では今もなお健在なのか。また、これからも生き続けていくに違いないのか。日本の漢字が日本語日本人に貢献している、その具体的な姿の分析を通して、そのダイナミックな生命力の源に迫る。
目次
序章 漢字と日本人日本語との交わり
第1章 日本の漢字
第2章 「形」(1)―生い立ち・成り立ち
第3章 「形」(2)―増加の宿命
第4章 「形」(3)―語表現力とその限界
第5章 「音」(1)―字音の日本的なあり方
第6章 「音」(2)―字音のダイナミズム
第7章 「音」(3)―字訓:日本独自の「音」
第8章 「音」(4)―字音と字訓の織りなす世界
終章 漢字はどのように日本人日本語と付き合ってきたか
著者等紹介
湯沢質幸[ユザワタダユキ]
1943年群馬県生まれ。1971年東京教育大学文学研究科修士課程修了。日本語史研究。1983年佐伯国語学賞。1991年博士(文学)。山形大学、筑波大学、京都女子大学に勤務。筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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