出版社内容情報
時制は出来事の時間的な配置を記すだけの仕組みか。多面的な考察を通して、時制というシステムの本質的な機能と時間意識を探る。時制は出来事の時間的な配置を記すだけの仕組みなのだろうか。どうということのない構文に見えながら実はやっかいな問題をはらむ英語の現在完了や進行形と時制との関わりという言語学的なテーマから、言語習得、文学、さらには世界観との関わりという心理的・文化的なテーマまで射程を拡げた多面的な考察を通して、時制というシステムの本質的な機能と言語から見えてくる時間意識を探る。
溝越 彰[ミゾコシ アキラ]
1974年、東北大学大学院文学研究科修士課程修了、1975年、同博士課程退学。静岡大学、東北大学を経て、現在、東京女子大学教授、東北大学名誉教授。主な著作: 『音韻論』(共著、研究社、1985)、『英語の発音と英詩の韻律』(共著、英潮社、1991)、『ランダムハウス大辞典(第2版)』(小学館、分担執筆および校閲、1993)、『プログレッシヴ英和中辞典』(小学館、分担執筆および校閲、1998)、「赤い時間・白い時間」(『アメリカ文化のホログラム』、松柏社、1999)、『現代英文法辞典』(三省堂、項目分担執筆、1999)、『日・中・英言語文化事典』(マクミランランゲージハウス、項目分担執筆、2000)、「仕事で使える英語とは」(『言語と社会・教育』、朝倉書店、2010)など。
内容説明
時制は出来事の時間的な配置を記すだけの仕組みなのだろうか。どうということのない構文に見えながら実はやっかいな問題をはらむ英語の現在完了や進行形と時制との関わりという言語学的なテーマから、言語習得、文学、さらには世界観との関わりという心理的・文化的なテーマまで射程を拡げた多面的な考察を通して、時制というシステムの本質的な機能と言語から見えてくる時間意識を探る。
目次
時間と時制の関わり合い
時制のもう一つの顔
英語の「完了形」が表すもの
英語の「進行形」が表すもの
英語の「未来時制」と近代的時間意識
過去という時間領域の性質
「た」と日本語の時間意識
英語の不定詞と真偽値
言語習得と時制
物語と時制
時制と「真理」の関わり
非対称な過去と未来
時制と「世界の見え方」:まとめに代えて
著者等紹介
溝越彰[ミゾコシアキラ]
1974年、東北大学大学院文学研究科修士課程修了、1975年、同博士課程退学。静岡大学、東北大学勤務を経て、東京女子大学教授、東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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