内容説明
本書は、認知言語学的な観点から、日常言語と文学言語の修辞性と創造性の問題を、文法を中心とする言葉の形式的な側面だけでなく、言葉の創造的な担い手である表現主体の心的プロセスの諸相との関連で考察していく。これまでの言語研究の閉塞性を打破し、認知科学の関連分野に新たな研究の方向を示す。また、知のメカニズムの解明に関わる認知科学の関連領域の研究に重要な知見を提供する。
目次
第1章 序論
第2章 言葉の表現性と推論・連想の能力
第3章 虚・実の世界と言葉の修辞性
第4章 文学表現の描写と認知プロセス
第5章 言葉の修辞的技巧と主観性
第6章 一般的展望
著者等紹介
山梨正明[ヤマナシマサアキ]
1948年、静岡県生まれ。カリフォルニア大学B.A.(1971、言語学)、ミシガン大学M.A.(1972、言語学)、ミシガン大学Ph.D.(1975、言語学)。現在、関西外国語大学教授、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。