内容説明
本書は歴史的視点から英語の語形成を考察した試みである。まず、古英語から初期近代英語までの複合語の特徴を概観する。これに続いて、中英語における脚韻と派生語の関係、名詞転換動詞の意味特徴、派生語と単純語の選択、形容詞を派生する接尾辞の形態的・意味的相違、初期近代英語における複合語の形態的・統語的・意味的特徴を述べ、最後に三つの接尾辞の文法化に言及する。
目次
第1章 語形成研究概観
第2章 複合語の特徴とは?
第3章 派生語形成は脚韻と関係があるか?
第4章 転換とは何か?
第5章 派生語と単純語の競合―否定接辞付加語と否定語
第6章 形容詞派生接尾辞の形態的制約と意味―チョーサーの場合
第7章 初期近代英語における複合語の形態的・統語的・意味的特徴―シェイクスピアの場合
第8章 語形成と文法化
著者等紹介
米倉綽[ヨネクラヒロシ]
1941年名古屋市の生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程(英文学専攻)2年中退。現在、京都府立大学名誉教授。文学博士(筑波大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。