内容説明
英語辞典に盛り込まれている情報を最大限に読み取るためのポイントを解説する。内容は、数字や記号を含む英単語の引き方、発音記号の見方、名詞・動詞など品詞ごとの情報の読み取り方、語源欄を理解するための背景的知識、辞書中の記号や用語の意味、定義中でのコンマとセミコロンの使い分け、電子辞書の選び方等々に及ぶ。「コーヒーブレイク」では辞書にかかわるこぼれ話を紹介する。
目次
1 見出し語および発音記号から情報を読み取る
2 品詞ごとの情報を読み取る
3 スピーチレベルに関する情報を読み取る
4 語源に関する情報を読み取る
5 情報発信の仕方を読み取る
6 諸辞典の情報を比較する
著者等紹介
樋口昌幸[ヒグチマサユキ]
1947年、広島県尾道市に生まれる。1974年、広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、広島大学名誉教授、博士(英語学)。『英語の冠詞―歴史から探る本質』(広島大学出版会、2009)(英語コーパス学会学会賞を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サアベドラ
8
他の辞書の使い方マニュアル本と違い、各種英和辞典で使われている記号や略記の解説だけで一冊の本になっている珍しい本。辞書の凡例を熱心に読んでいる奇特な人ならこんな本をわざわざ読む必要がないだろうが、そうでないならば何かしらの発見があると思う。2013/10/08
田島 夏樹
0
英英・英和辞典の記号の使われ方などを解説した本。仕事柄もちろん知っていることも多かったけど、利用者に親切な訳語の選び方や配置を考える上でとても勉強になりました。何度も読み返したいです。本書には辞書の情報を読み取るために欠かせない知識が詰まっているので、英語学習者や翻訳者などにとっても非常に有益だと思います。2015/12/19
ゼノンアノン
0
英語辞書のガイド本その1。 章立てがわかりやすい。 各種辞書からの引用は文で書き写されていて、読みにくい。 はじめに読んだ時にはスッとは理解できなかったが、類書の関山健治『辞書からはじめる英語学習』を一通り読んだあとに再読したら、かえってわかりやすく簡潔に書かれていると思った。 語源欄の解説が関山より詳しい。索引つき。2020/02/04