出版社内容情報
多様な文化や価値観が共存する社会で,「他者」と良好な関係を構築することは,言語・文化の学習の究極の目的である。欧州評議会で言語政策を牽引してきたマイケル・バイラムが,異文化間コミュニケーション能力(ICC)のモデルを提示した1997年版の著書を2021年に論評や批判に応える形で改訂。本書はその邦訳。
外国語教育は,言語スキルを扱うだけでなく,自文化や価値観を振り返り,他者のそれらを尊重する態度を育成すべきというゆるぎない主張と共に,ICCの指導・評価方法が再検討されている。
【目次】
序章
旅行者(tourist)と滞在者(sojourner)
教授(teaching)とアセスメント(assessment)
異文化間コミュニケーション能力(Intercultural Communicative Competence)
ICC の教授とアセスメント:1つの枠組み
本書が扱っているもの
本書が扱わないもの
第1章 異文化間コミュニケーション能力を定義し、説明すること
序論
言語上や文化上の境界(boundary)およびフロンティア(frontier)を超えてコミュニケーショ ンをすること
文脈の中で異文化間コミュニケーションを教える
異文化間コミュニケーション能力の文脈におけるアセスメント
結論:「 エスノグラファー(ethnographer)」および/ないし「応用言語学者」としての言語学習者
結び: 異文化間能力と複文化能力(Pluricultural Competence)
第2章 異文化間コミュニケーション能力の1つのモデル
異文化間コミュニケーションを説明することと、「異文化間話者」
態度
知識
スキル
異文化間コミュニケーションの運用
教育の場で、異文化間コミュニケーション能力を習得すること
異文化間能力をコミュニケーションに関連づけること
到達目標の観点から定義する異文化間能力
発達の要因
異文化間コミュニケーションにおける権力の問題
結び:道徳的相対主義、多元主義、人権
第3章 教授、学習、アセスメントの到達目標
序論
授業(teaching)、学習、アセスメントの到達目標の明確化
異文化間能力の習得
異文化間(コミュニケーション)能力の包括的なモデル
結び:「仲介」
第4章 カリキュラムの問題
序論
進歩の概念
異文化間コミュニケーション能力のスレショルドとは?
異文化間コミュニケーション能力のためのカリキュラムの立案
対照的な2つの例:アメリカ合衆国の東海岸地域でのフランス語教育と台湾での英語教育
授業とコースの計画
結び:異文化間市民性(Intercultural Citizenship)と教師の倫理的責任
第5章 アセスメント
序論
5つの「savoirs」を評価すること
アセスメントの目的
異文化間コミュニケーション能力のレベルを評価する
結び:異文化間能力および関連する能力の測定
結論
付録 グラストンベリー公立校プロジェクト
内容説明
多様な文化や価値観が共存する社会で、「他者」と良好な関係を構築することは、言語・文化の学習の究極の目的である。欧州評議会で言語政策を牽引してきたマイケル・バイラムが、異文化間コミュニケーション能力(ICC)のモデルを提示した1997年版の著書を2021年に論評や批判に応える形で改訂。本書はその邦訳。外国語教育は、言語スキルを扱うだけでなく、自文化や価値観を振り返り、他者のそれらを尊重する態度を育成すべきというゆるぎない主張と共に、ICCの指導・評価方法が再検討されている。
目次
序章
第1章 異文化間コミュニケーション能力を定義し、説明すること
第2章 異文化間コミュニケーション能力の1つのモデル
第3章 教授、学習、アセスメントの到達目標
第4章 カリキュラムの問題
第5章 アセスメント
結論
付録
著者等紹介
Byram,Michael[BYRAM,MICHAEL] [Byram,Michael]
マイケル・バイラム。英国ダラム大学名誉教授。ブルガリア、ソフィア大学客員教授。ケンブリッジ大学にて博士号取得後、中等教育、成人教育などの言語教師を経て、1980年より2008年まで、ダラム大学で教師養成および研究指導に携わる。研究分野は言語教育、バイリンガル教育、異文化間教育、教師養育論、市民性教育など。1980年代より言語教育と文化との関係に注目した研究を行い、言語学習者の異文化間コミュニケーション能力(ICC)の5つの要素のモデルを確立したことによって世界的に知られる。また、欧州評議会言語教育政策部門特別顧問を長年務め、欧州諸国、特に冷戦後の欧州の言語教育政策に関わる。ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の社会文化能力に関する記述にも携わった
松本佳穂子[マツモトカホコ]
東京学芸大学教職大学院研究員(元東海大学教授)。東京外国語大学英米語学科卒業、米国コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ修士課程修了(応用言語学修士及び教育学修士)。東京工業大学(現東京科学大学)理工学研究科人間行動システム博士課程修了(学術博士)。専門は言語評価学と社会言語学(異文化間コミュニケーション)
山田悦子[ヤマダエツコ]
東京工芸大学工学部・工学科教授。英国ダラム大学にて博士号(教育学)取得。ドイツ、英国で十数年間、日本語教育に従事した後、日本で、日本語教育、英語教育、異文化間教育、グローバル人材育成教育などを担当し、神田外語大学、東北大学、北海道大学を経て、現職。専門分野は言語教育と異文化間教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



