出版社内容情報
本書は、三上章 (1960)『象は鼻が長い』を出発点として、言語学の問題「主語・目的語って何だ?」に取り組みます。調査の結果、日本語の主語も目的語も、「カメレオン」でした。カメレオンが周囲の色に応じて体の色を変えるように、主語も目的語もさまざまな助詞をかぶって変装しています。さらに、小・中・高の国語・英語の教科書も調査し、「主語・目的語の教科間の揺らぎ」や形容詞・副詞の謎も明らかにしていきます。
内容説明
本書は、三上章(1960)『象は鼻が長い』を出発点として、言語学の問題「主語・目的語って何だ?」に取り組みます。調査の結果、日本語の主語も目的語も、「カメレオン」でした。カメレオンが周囲の色に応じて体の色を変えるように、主語も目的語もさまざまな助詞をかぶって変装しています。さらに、小・中・高の国語・英語の教科書も調査し、「主語・目的語の教科間の揺らぎ」や形容詞・副詞の謎も明らかにしていきます。
目次
1章 日本語の「象は鼻が長い」―三上章氏の主張の最短要約
2章 世界の言語の「象は鼻が長い」―そんなにあるの?
3章 日本語の主語の問題―主語はカメレオン
4章 日本の教科書の中の「目的語」―日本語には、目的語があるの?
5章 日本語の目的語の問題―おぬしもカメレオン!
6章 日本語の形容詞の問題―活用か環境か
7章 カメレオン発見テスト―んだってテスト・のはテスト・にへテスト・数字テスト
8章 おわりに―混乱を減らすために
著者等紹介
牧秀樹[マキヒデキ]
岐阜大学地域科学部シニア教授。1995年コネチカット大学にて博士号(言語学)を取得。研究対象は、言語学と英語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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