内容説明
国内外の第一線の研究者たちが、生物言語学・生成文法研究の最新の展開を踏まえ、次世代の言語科学のための確かな道標となるよう書き下ろした15編の論文を収録。統語論、言語脳科学、言語獲得研究、言語心理学、言語進化研究などの多角的視点からこれまでの言語研究を問い直して新たな地平を切り開く、わが国では初の本格的な生物言語学論考である。
目次
第1部 言語の設計研究(言語の設計:統辞法の基本演算;統辞構造の内心性と対称性について;格と併合;一般探索と相の端)
第2部 言語の発達研究(言語の発達:研究の展望;言語進化研究への覚え書き;幼児英語における動詞句内主語仮説の再考;文解析と記憶システム:文法的依存関係構築における干渉効果の検討)
第3部 言語の進化研究(言語の進化:総括と展望;FLNとFLBの創発に関する覚え書き:ミニマリスト・プログラムに拠るアプローチ;間投詞の言語学的位置づけとその理論的含意について;格の存在意義と統語変化;投射の進化的問題)
著者等紹介
藤田耕司[フジタコウジ]
1958年生まれ。1982年大阪外国語大学大学院英語学専攻修士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授
福井直樹[フクイナオキ]
1955年生まれ。1986年マサチューセッツ工科大学言語学・哲学科大学院博士課程修了。Ph.D.(言語学)。現在、上智大学大学院言語学専攻教授
遊佐典昭[ユサノリアキ]
1955年生まれ。1982年東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。現在、宮城学院女子大学学芸学部英文学科教授
池内正幸[イケウチマサユキ]
1949年生まれ。1976年東京教育大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。博士(文学)。現在、津田塾大学学芸学部英文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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