内容説明
本書は、生成文法理論に基づいて、英語の時制、相、法助動詞、ムード等の機能範疇に関わる現象を分析し、英語助動詞システムをめぐる統語論・意味論インターフェースの解明に取り組んでいる。主要なトピックは、助動詞システムを構成する機能範疇から見た節の基本構造、定形節・不定詞節・仮定法節等々の時制解釈の統語論と意味論、法助動詞解釈における統語論・意味論・叙述様式の相互作用、条件節と法要素の相関現象等々である。
目次
第1章 理論的枠組みと節構造の概観(理論的枠組み;節構造概観 ほか)
第2章 英語の時制解釈における統語論・意味論のインターフェース(時制解釈の基本的枠組み;時の解釈における統語的特性 ほか)
第3章 補文と非直説法節の時制解釈(不定詞補文の時制解釈;定形補文の時制の一致 ほか)
第4章 英語法助動詞の統語論と意味解釈(生成文法による伝統的分析;根源的法助動詞の繰り上げ述語としての特性 ほか)
第5章 法助動詞と条件のif節(von Fintel and Iatridou(2001)の分析の概要
条件のif節とECP ほか)