内容説明
英語と日本語にみられる言語現象のうち、類表示、属性表示、数標示システム、個体認定、副陳述などに関わる表現形式について、機能論的観点から論じ、言語構造と言語運用の普遍性と多様性を考究。さらに、異言語間のコミュニケーションという観点から、会話スタイル、メタメッセージ、ポライトネス等の領域を概観し、談話表現のもつ多彩な機能にも論及。日英語の共通点と相違点についてのより深い理解に役立つ対照言語学研究。
目次
第1部 名詞の形態と意味(類表示と個体指示;はだか名詞の意味語用論;名詞の選択と属性表示)
第2部 数標示と代名詞類(個体認定と文法上の数;直示詞の機能―個体認定と参与者志向;不定代名詞類の意味と談話機能)
第3部 副陳述(副陳述―主陳述と共に伝達されるもう一つの意味;概念化様式と統語のインターフェース―英語の他動句動詞構文)
第4部 異文化間の言語コミュニケーション(言語と文化の複合メタメッセージ―異文化間の談話語用論;異言語間のコミュニケーション―言語と認知の多様性と普遍性)
著者等紹介
安武知子[ヤスタケトモコ]
1947年、長野県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。愛知教育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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