内容説明
現代言語学は、主に、自然言語の変化しにくい静的な側面をもとに、言語知識の中身の解明を目指している。しかし、言語には、変化を受けやすい動的な側面もあり、それを知ることではじめて見えてくる言語の本質もある。本巻は、認知言語学・生成文法統語論・日本語学の観点から、文法化・語彙化・構文化という言語変化の一般的な特徴が、それぞれ、どのように説明できるかについて、英語と日本語の豊富な実例をもとに解説する。
目次
第1部 認知言語学に基づく文法化・語彙化・構文化の分析(理論的枠組み;way構文;‘time’‐away構文 ほか)
第2部 生成文法の観点から見る文法化・語彙化・構文化(生成文法における「構文」;比較統語論の進展と含意的普遍性の取り扱い;パラメータ統語論に関する潜在的問題 ほか)
第3部 日本語における丁寧語の歴史(記述の方針;「です」の成立;対者敬語の成立 ほか)
著者等紹介
小川芳樹[オガワヨシキ]
東北大学大学院文学研究科博士課程後期3年の課程修了(博士(文学))。現在、東北大学大学院情報科学研究科教授。専門は、形態統語論、史的統語論、語彙意味論
石崎保明[イシザキヤスアキ]
名古屋大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。現在、南山大学外国語教育センター教授。専門は、英語史、認知言語学
青木博史[アオキヒロフミ]
九州大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、九州大学大学院人文科学研究院准教授、国立国語研究所客員教授。専門は、日本語史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 地球科学通論