出版社内容情報
同じ文が二とおりに解され得るカラクリを解きあかし、さらに実践的な日本語訳の稽古の場を提供して、英文解釈の本質に迫る。英語関係者の参考書に最適。
内容説明
英文解釈ということを突き詰めてゆくと二つのことにぶつかる。一つは、あいまいな文の存在である。同じ文が二とおりに解されうるからくりは、どうなっているのか。これが本書第2部の中心課題である。もう一つは、あいまいでなくても、同じ英文に対する日本語訳が、数多く存在しうることである。実際は、乱取り稽古の場数を踏むしかない。これを、ささやかなサンプルによって示そうとしたのが、本書第2部の実践編である。
目次
第1部 理論編(英文解釈と英文和訳;英文解釈における二極焦点;あいまい性と漠然性;あいまいな文の解析;自動詞と他動詞;注意すべき自動詞表現)
第2部 実践編(『サピア選集』ほか;『イギリス英語とアメリカ英語』;『現代英語の実態』;『思考と言語』;『文法の構造』ほか)