出版社内容情報
五代目市川海老蔵の死絵が評判をよんだおふゆは、絵師として多忙な日々を送っていた。
ある日、おふゆの兄弟子・岩五郎に故郷の堺から文が届いた。
文を読む岩五郎の表情が険しく気にかかる。
一方、工房におたまという女が岩五郎を訪ねてきた。
岩五郎の馴染みの居酒屋のお運びだというが、おふゆに嫉妬の混じった視線をよこして去っていく。
どうやらそう単純な仲ではなさそうで……。
人と人との結びつきの尊さが染み入る、感涙の第六巻。
【目次】
内容説明
五代目市川海老蔵の死絵が評判をよんだおふゆは、絵師として多忙な日々を送っていた。ある日、おふゆの兄弟子・岩五郎に故郷の堺から文が届いた。文を読む岩五郎の表情が険しく気にかかる。一方、工房におたまという女が岩五郎を訪ねてきた。岩五郎の馴染みの居酒屋のお運びだというが、おふゆに嫉妬の混じった視線をよこして去っていく。どうやらそう単純な仲ではなさそうで…。人と人との結びつきの尊さが染み入る、感涙の第六巻。
著者等紹介
森明日香[モリアスカ]
1967年生まれ。福島県福島市出身。弘前大学卒業。2010年より恋愛小説の電子書籍を配信。2017年「湯河原文学賞」最優秀賞を受賞。『写楽女』で第14回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。2024年『おくり絵師』で第13回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
118
時代が不穏な方向へ進んでいく中で、おふゆ、絵師としての腕を上げて、それなりに仕事が入って、女絵師としても注目を浴びてきた。そんななかでの出来事が悲しくもあり寂しくもあり。別れ、死別と続くときは、どうしてこうも続くのか。悲しみにも負けず、絵を描くおふゆが健気に思えた。それができるからこそ、才能を生かした仕事ができるのかもしれないね。そんな中で、一筋の光明が。登場の仕方が格好良かったよ。悲しい別れもあれば嬉しい再会もあり。そんな今作だった。2026/09/26
nyanco
23
お冬も腕を上げ、リピート客や依頼仕事に忙しい日々。しかし、兄弟子・岩五郎が母の死をきっかけに上方に戻ることに。 師匠、おかみさん、岩五郎、お冬の4人での日々が当たり前だっただけに、彼の不在はぽっかり穴が開いたよう。 それだけでなく、親友であり、ライバルでもあったおとりの死去。 結婚を選び、輝いていたはずの彼女がこんなにも突然亡くなってしまうとは。 おとりの死絵を描くお冬。その絵で気力を取りも出したかに見えたおとりの父・国芳の死。 恩人・佐野屋の主まで… 今回は哀しい別れが多すぎました。→続 2026/09/15
onasu
14
おくり絵師・おふゆの6巻目。幕末の安政から万延へと政情不安の募る中、先ずは兄弟子の岩五郎が上方へと帰り、師匠宅が寂しくなるのに加えて、(史実の通り)おとり、国芳が亡くなり、おふゆを厳しくも導いてくれていた地本問屋の佐野屋も逝き、おふゆはおとり、佐野屋の死絵を描いて届ける。取り分け、おとりとの仲は毛色の違う風を吹き込ませていただけに残念。そんな訃報続きの中、おふゆには待望の人が戻ってきて…。 安政期で歌川派の巨匠は逝き、浮世絵の華々しい時代は終焉したが、この後をどう描くのか、楽しみに待ちたい。2026/09/14
うさぎや
8
6巻。別れと再会の巻。2026/08/18




