出版社内容情報
女性と幼女の死体が横浜市、佐野市で次々と発見された。
その頭からは脳がえぐり出され、手足からは肉がそぎ取られていた。
警視庁捜査一課の刑事・水野薫は、被害者のひとり、結城みちるの交際相手である大学准教授・日下部遼の自宅を訪ねた。
日下部は、文化人類学者であり、協力して連続猟奇殺人鬼の心理分析(プロファイリング)を行うことに。
次第に浮かび上がってくる衝撃の真実。
ベストセラーになった『多重人格殺人』を改題し、大幅に手を入れたホラーミステリーの傑作が遂に、復活。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
78
和田さんの時代小説シリーズは長く愛読しているが、ホラー小説は初めて読んだかも。気持ち悪すぎる、最後まで読めるかどうかと思いながら後半は斜め読みしながらどうにか読了。女性が犠牲になる連続殺人事件が発生。得体の知れない奇妙な遺体の損壊に捜一の刑事・水野と人類学者の日下部が謎に挑む。面白さに一気読み、とはいかず和田さんの文章にたまにある冗長気味、これ必要なのか?みたいな箇所が本作でも見受けられる。猟奇殺人だけにエグさはピカイチ。吐き気が止まらない。二度と読めないサイコスリラー作品。「多重人格殺人」の改題。2025/07/30