出版社内容情報
外国人同士が揉めているという通報があり、安積たちが現場に駆けつけると、複数の外国人が罵声を上げて揉み合っていた。
相手を刺して怪我を負わせた一人を確保し送検するも、彼らの対立はこれでは終わらなかった……(「略奪」)。
おなじみの安積班メンバーに加え、国際犯罪対策課、水上安全課、盗犯係など、それぞれの警察官の矜持が光る傑作短編集。
(解説・細谷正充)
(単行本『夏空 東京湾臨海署安積班』を文庫化に際し改題しました)
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
今野さんの東京臨海署安積班シリーズ最新の文庫版です。今回は短編10編が収められていてさらっと読んでしまいました。ただ最近の事件が多く反映されています。警察官の暴力団との会食、セクハラ、パワハラ、クレーマーなどが取り上げられています。ただ安積を目の敵としている相良などの存在があまりという感じがあります。安積班の部下全員の結束の固い様子がよく描写されています。2025/07/17
ケンイチミズバ
68
相談ごとは屋上で。誉田哲也の場合も姫川が組織を逸脱して動くことをある程度黙認するものの、くぎを刺す時はいつもタバコを吸いながら屋上で。事件の解決がメインでない今作でも、今野敏さんは警察を舞台に組織の中での人がその考え方や行動、上下関係、今どきのコンプライアンスやガバナンスどの側面からも上手く表現されています。「希望」には、笑った。ここでの希望とは配属先のこと。係長の安積らがやきもきするも、本人には人生の進路という大局観が。是非とも刑事に、白バイ隊に、機動隊に、数多の引き合いに優秀な彼が選択したのは・・・2025/07/22
ツン
54
単行本の名前が「夏空」で、文庫になったら同じ内容で「雨水」。ひどすぎませんか?ダブって買ってしまいました。。ご注意ください。2025/07/27
papako
35
安積シリーズ最新文庫は短編集。私は安積シリーズは短編集の方が班員たちを味わえて好きです。いつも同じような感じだけど、時代や世相が反映されていくので楽しめる。やはり大いなるマンネリ万歳です。安積が村雨に過剰に反応しなくなったのもよい。あー、シリーズ読み返したくなっちゃう。『人と人の関わりなんて、そんなに変わるもんじゃない』安積さんらしい。2025/08/02
のぼる
11
あっという間に読了。 安積班の皆さんは相変わらずお元気です。速水、相良も。 相変わらず安積の心の中のつぶやきが多い。2025/07/28
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