出版社内容情報
大和新聞の記者・片山は、選挙の取材中に「ある都議会議員の不審死」を知り、懇意にしている刑事に探りを入れた。
一方、国会議員のベテラン秘書の中村は、新人候補の大学教授の選挙応援に駆り出された。
苦しい選挙戦のなか、本人の女性スキャンダルが拡散され──。
「政治」と「カネ」と「犯罪」の深い闇。
政界のタブーに昂然と斬り込んだ問題作、待望の文庫化。
巻末に、著者と動画メディア「文藝春秋PLUS」編集長とのスリリングな特別対談を収録。
(「ゼロ打ち」とは、選挙の開票開始直後、開票率0パーセントに近い時点で特定候補者の当選確実を報じること)
【目次】
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
22
久々の相場作品。これぞ元記者にしか書けない作品!と思わせる、選挙担当記者のエンターテイメント。選挙取材だけでも、こんな攻防があるのかと驚きの連続だった。2025/08/14
オヤニラミ
14
政治とカネ、その政治家を選ぶ選挙の裏側。それぞれの議員秘書にオールドメディアが絡み合う駆け引きと闇深い世界が垣間見えました。真実を明るみに出そうとする者は、その世界では正義では無く悪になってしまう何とも言えない現実があるみたいだが…現実の政治はSNS等で徐々に裏側が暴かれて来て面白い様で腹立たしい事が多い。この物語も実話を見ている様で面白味がありました。 2025/10/05
たかぃ
10
めっちゃ面白ぁぢ(*´꒳`*) ▼参院選が終ゎったばかりでタィムリーな本作。国政選挙ぉ通した記者対決、秘書対決、政治対決、犯罪示唆、メディァ対決、情報戦、報道戦などなど、各所に見所満載のぅぇ、それらが巧妙に係ゎりぁぃながら、2週間の選挙期間ぉ描くさまゎ感服。作者さまの構成力と分かりやすぃェンタメ化がぃかに素晴らしぃか。▼文句なしの良作ですゎ。フリー記者になった片山ちゃんに幸ぁれ(*´꒳`*)ノ2025/08/03
terukravitz
7
★★★☆☆2025/01/06
yuuguren
7
社会部記者の片山は選挙報道体制の充実を図る社の方針により、衆院選挙の応援を行うことになる。同時に病死とされたある都議の死因について疑念を持ち調べ始める。すると担当する選挙区に関係する人物がこの都議の元秘書であることに行きつく。 記者にとって押しつけられた選挙報道と自らの問題意識から発した代議士不審死ネタの対比が面白い。選挙の実情、政界の闇の部分、大手新聞の内幕など重いテーマをうまくミックスして面白く読ませてくれた。2025/08/07




