出版社内容情報
従業員五三〇〇人を擁する一部上場企業ジャパンテックパワー。
日本の将来を背負い、再生可能エネルギーの発電施設を開発・運営する期待の企業が大きく揺れていた。
株主総会を間近に控えたある日、社長が失踪。それに端を発した後継者争いが激化していく。
混乱を極める会社に追い打ちをかけるように中国系ファンドの介入も噂され……。
ベストセラー作家でありながら一部上場企業の執行役員の経歴を持つ著者が描く、圧倒的リアリティの 経済エンターテインメント!
(解説・関口苑生)
内容説明
従業員五三〇〇人を擁する一部上場企業ジャパンテックパワー。日本の将来を背負い、再生可能エネルギーの発電施設を開発・運営する期待の企業が大きく揺れていた。株主総会を間近に控えたある日、社長が失踪。それに端を発した後継者争いが激化していく。混乱を極める会社に追い打ちをかけるように中国系ファンドの介入も噂され…。ベストセラー作家でありながら一部上場企業の執行役員の経歴を持つ著者が描く、圧倒的リアリティの経済エンターテインメント!
著者等紹介
安生正[アンジョウタダシ]
京都府生まれ。京都大学大学院工学研究科卒。2012年『生存者ゼロ』で第11回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。翌年同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
28
次期社長の座を狙う候補者2名による社内派閥闘争劇は胸糞悪くて逆に面白かったが、散々手を変え品を変え、ときに悪事を働いてまでも手にしたかった社長の椅子を、最後の最後でお役所から天下ってきた役人が掻っ攫う結末はちょっとモヤモヤ感が残った。2025/05/02
りんだりん
18
久しぶりの企業小説。半沢直樹を思い起こさせるドロドロ&痛快逆転劇。単純にサクサク読めて面白い。★22025/03/30
ポケット
4
社長が失踪して後継者争いに巻き込まれる主人公。ほんとに会社のことを思って社長になろうとする人はいないのかしらね。あきれちゃうけど知らない世界だからなるほどと思いながら読了。2025/05/11
かずぺん
3
会社を守ることの事の本当を考えることが出来ます。とんでもないファンドが乱立する世の中です。「心」を持たないと納得は生まれません。面白く読むことができました。2025/05/21
koishikawa85
3
ペラペラの薄っぺらい小説。出てくる人間が皆類型的でまるで魅力がない。ファンドの社長が単なる悪者にされている。それより、筆者は上場会社の執行役員とかいうけど本当か? 株主総会に社長人事が議題に上がるわけないのでは。筆者の常識が心配。2025/05/01