出版社内容情報
最福神社門前で、すずと母・きよが切り盛りする人気の茶屋 「たまや」。
その一角では占い師・一条宇之助が「がらん堂」として客を迎えている。
ある日やってきた神田で小道具店を営む伝兵衛という男は、半年前に妻を亡くし、自身も娘もふさぎ込み、さらに家では不思議な音やにおいがすると言う。
占いにより邪気を察した宇之助とすずが伝兵衛の家を確かめに行くと、そこには異国の皿が……。
友を案ずる心、亡き母を想う心、ふがいない自分に苛立つ心。
日々を懸命に生きる人々の心に寄り添う占いが温かい、大人気シリーズ第三作!
内容説明
最福神社門前で、すずと母・きよが切り盛りする人気の茶屋「たまや」。その一角では占い師・一条宇之助が「がらん堂」として客を迎えている。ある日やってきた神田で小道具店を営む伝兵衛という男は、半年前に妻を亡くし、自身も娘もふさぎ込み、さらに家では不思議な音やにおいがすると言う。占いにより邪気を察した宇之助とすずが伝兵衛の家を確かめに行くと、そこには異国の皿が…。友を案ずる心、亡き母を想う心、ふがいない自分に苛立つ心。日々を懸命に生きる人々の心に寄り添う占いが温かい、大人気シリーズ第三作!
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。相模女子大学短期大学部国文科卒業。幼少より作家を目指し、2015年、『忍桜の武士 開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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真理そら
45
占師・がらん堂(一条宇之助)の人間っぽさや龍の守護のもとで元気になったすずの能力向上などが楽しい。特に今回からは甘酒好きの青龍の「蒼」が実体化して可愛い。2024/06/20
あずとも
5
最福神社門前の人気の茶屋 「たまや」の一角で占い師・一条宇之助が客を迎える「がらん堂」。友を案ずる心、亡き母を想う心、ふがいない自分に苛立つ心。日々を懸命に生きる人々の心に寄り添う占いが温かいお話。2024/06/19
ゆたこまち
4
面白かったです。どんどん私ごのみになっていくと感じるので。次も出たら読みたい。2025/01/22
ぷにこ
3
すずの才能が開花。守護神の蒼龍も見えるようになる。宇之助には過去に関わる人が現れる。二人の能力がこれからどうなっていくのか期待。2024/09/02
みちちゃん
1
宇之助の占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」ではない。生きる来し方を悩んでいる人に指標を与える。こんな占いなら私も受けてみたい。<雁風呂>という津軽の風習のいわれは日本人らしいと感慨深かった。「異国の皿」はリアルで恐ろしかった。一つ感じたのは、封じ込めるのではなく御霊として立ちゆくようにお祀りすることの方が大切だはないかと疑問が残る。そのほか占い中の言葉に含蓄のあるのが多い。すずと青龍の関係も育っていくのが楽しみだ。2025/01/10