出版社内容情報
日本でいちばん古い歴史書といわれる「古事記」を、童話作家・鈴木三重吉が物語仕立てにしました。
天の岩屋開き、八俣の大蛇退治、因幡の白うさぎのエピソードなど、個性豊かな神様たちが、愛と涙、そして勇気をもって繰り広げる、国のはじまりの物語。
(エッセイ/覚 和歌子)
内容説明
日本でいちばん古い歴史書といわれる「古事記」を、童話作家・鈴木三重吉が物語仕立てにしました。天の岩屋開き、八俣の大蛇退治、因幡の白うさぎのエピソードなど、個性豊かな神様たちが、愛と涙、そして勇気をもって繰り広げる、国のはじまりの物語。
著者等紹介
鈴木三重吉[スズキミエキチ]
1882(明治15)年、広島県生まれ。1904(明治37)年、東京帝国大学(現東京大学)英文科に入学。病気で休学中の1906年に書き上げた小説「千鳥」が夏目漱石に激賞され、作家デビュー。1918(大正7)年7月、児童文芸誌「赤い鳥」を創刊。小川未明、坪田譲治、新美南吉ら童話作家を育てるなど、児童文学の地位の向上に貢献した。自ら執筆・翻案もし、なかでも「赤い鳥」誌上に発表した『古事記物語』と『ルミイ』(家なき児/エクトル・マロ作)は高い評価を得た。1936(昭和11)年、6月27日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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灰音
5
古典の教科書とかに載っているあれやこれやが読みやすくギュッてなってる ルビも振ってあるし、短編風になってて非常によき! もうちょっとよく理解するために2度読みしたい2023/11/11
史
4
新年一発目。神話というのは残酷であるが、淡白でもある。何冊か古事記関連の本を読んではいるものの、読むたびに新しいなにかが見えてくる(くらいに、あまり記憶に残らない。相性が悪いのかなあ)。2023/01/01
ひゃく
0
9/27~ 『古事記』ってこういう事が書かれてたのね、というのが最初の感想。 前半は神話の域を出ない話ばかりで、やたらめったら多くの神が生まれてたけれど、それって何かの比喩だったりするのかなぁ。 たくさん描かれていた身内同士の殺し合いは古今東西あることなので仕方がない。 ただ後半はことあるごとに歌をうたう。 現代で考えると変な感じだが、当時はあたり前だったと思うと何だか少し面白い。 本作というよりも、最後のエッセイにあった霊的能力を受け継いでいるMくんや、霊感のあるKさんの話が非常に興味をそそられた。2022/10/04