内容説明
「911」―米国での緊急事態は全てこの番号に電話を掛ける。「株式会社911代理店」はその番号の役割を日本で果たすことを目的とした民間企業である。そこに勤める元スカイマーシャルの神谷隼人は、ある日元悪徳警官と名高い社長の岡村が政治家の車に乗っているのを目撃した。翌日、その代議士が火事で死亡し、岡村が消えた!?元爆弾魔、元掏摸師、天才ハッカーら、社員の能力を生かし、神谷は事件の謎を追う!ふざけた“正義”に鉄槌を。痛快アクション第二弾!
著者等紹介
渡辺裕之[ワタナベヒロユキ]
1957年名古屋市生まれ。中央大学経済学部卒業。アパレルメーカー、広告制作会社を経て、2007年『傭兵代理店』でデビュー。同作はその圧倒的な筆力と現代の紛争・危機をリアルに描いたことでたちまち人気シリーズとなり、アクション小説界の旗手となった。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
149
シリーズ第2弾。社長の岡村が911代理店を起業したルーツもわかる。出だしはウォーミングというかジャブのような話だった。次第に事態は大きく動いて、政権政党の自由民権党の闇組織との熱いバトルと駆け引き。見応えありました。終盤のアクションはなかなかの迫力があり、読みごたえありましたね。ただ今作は神谷の一人舞台。911代理店の他のメンバーを、もっと登場させてほしかったかな。神谷と沙羅(玲奈)の関係も今後どうなるか気になるし、久しぶりに早く続編を読みたいなと思うシリーズです。2021/09/10
future4227
53
シリーズ2作目。自殺、事故に見せかけた政権政党による殺人を疑う911代理店社長。そのため社長をはじめ、主人公の神谷も命を狙われる。政権政党の裏稼業を請負う闇組織との戦い。実名は避けているものの、最近の政界の不祥事や疑惑などを模した内容でやけにリアリティがある。元アイドルの四原淳子議員って、もはやあの方しか浮かばないし。また、原則屋内禁煙とした改正健康増進法を成立させた国会内には喫煙所が83ヶ所もあるという指摘に驚愕。恐らく日本一喫煙施設が充実してる建物だな。2021/08/14
えみ
44
走り抜けるように見事事件を解決。事件の裏にある闇を見抜き、欺瞞に満ちた言動で人を操る悪い奴を許さない!悪名高い元警視庁捜査一課の元刑事・岡村が立ち上げた民間企業「911代理店」。元犯罪者たちが社員という奇特な会社に請われて働きだした元スカイマーシャルである神谷隼人が探偵課で爽快痛快愉快な展開が楽しめるシリーズ2作目。岡村社長の本当の貌、社員たちの役割、正しさを追求するにはアクが強すぎる面々の活躍が面白い。個性的な登場人物の癖強な才能はシリーズ化しても飽きがこない。もっともっと読みたいと思わせてくれる。2025/01/27
み
26
さくさくと♪2作目で登場人物が分かってるから読みやすくなりました。最後に殴られちゃった刑事さん、惚れちゃった?2021/08/05
petitlyz
18
【図書館で借りた】主人公の神谷が凄く強い人だから、闘うシーンがカッコいいしそこは外せない。政治家や警察にかかわる闇グループの人たちも出てきて大丈夫なのかな?と思ったけど、面白かった。他の、鍵とかセキュリティ・クレーム処理に長けた人たちのストーリーも読みたい。続きが楽しみ。2021/09/18