出版社内容情報
「遠足のお弁当は、卵サンドとハムサンド、昆布と梅干しとおかかのおにぎり!」
──生まれながら心臓に病を抱えている聖也は、手術を決意、入院したが、
そこに思いがけないサプライズが……(「遠足は卵サンド」)。
八十歳の夫の誕生日に、好物を作ろうと買い物に出た三江子は病院にかつぎ込まれ……(「傘寿のハッピーバースデー」)。
星空病院の名誉院長がとびっきりおいしい料理で、幸せの小さな奇跡を起こす全四話。
内容説明
「遠足のお弁当は、卵サンドとハムサンド、昆布と梅干しとおかかのおにぎり!」―生まれながら心臓に病を抱えている聖也は、手術を決意、入院したが、そこに思いがけないサプライズが…(「遠足は卵サンド」)。八十歳の夫の誕生日に、好物を作ろうと買い物に出た三江子は病院にかつぎ込まれ…(「傘寿のハッピーバースデー」)。星空病院の名誉院長がとびっきりおいしい料理で、幸せの小さな奇跡を起こす全四話。
著者等紹介
渡辺淳子[ワタナベジュンコ]
滋賀県生まれ。看護師として病院等に勤務しながら「父と私と結婚と」で第3回小説宝石新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
164
半下石(はんげいし)名誉院長、あいかわらず院内を彷徨ってるなあ。この人、やっぱり外科医ではない。精神科医としか思えない。医食同源をさりげなく遂行して、天才精神科医かも…。でも外科医なんだよなあ。よくわからないけど名誉院長のことだけあるわ。そして綿さんは何者なんだ。あいかわらず、例によってパシリにされてる(笑)。患者はもちろん、医師や看護師の心の隙間に入って、悩みや問題を解決。そんなキッチン花の料理が美味いなら、ぜひ食べてみたいな。2021/03/01
machi☺︎︎゛
160
第一弾は読んでいないけど第二弾から読んでも充分楽しめた。星空病院の最上階のキッチン花で作られる4つの美味しい話。星空病院の名誉院長が作ってくれる本格的で幸せになれるメニューはすごく魅力的だった。若い時はお腹が膨れればいいという食事もした事があるけどやっぱりそうではないなと改めて思った。2021/04/20
タイ子
89
星空病院の別館4Fにあるキッチン花。シェフを務める名誉院長は気付けば悩める患者や家族の近くに現れるというそれも何だかフシギな存在。綿さんも掃除のおばちゃんも素性不明だし。生まれつき心臓に病を抱える小2の少年が自分の病と両親の不仲に小さな心を痛めるのもいじらしく、遠足よりもっと大事なものを教えてくれたシェフの料理が涙を誘う。他には乳がんと闘う漫画家とその甥っ子の話が好き。病は人生の楽しみを奪う代わりに与える物の大きさに気付く時、奪われた楽しみは生きがいとなって還ってくる。そんなことを教えてくれた第2弾。2021/03/15
じょんじょん
49
「星空病院キッチン花」シリーズ第二作だったのですね。第一作を飛ばして、こちらから読んでしまいました。食堂や料理を核においたストーリーは大好きですが、本作品は食や料理にまつわるものの、それぞれのエピソードの主人公たちの人生や思考に重点が置かれている気がしました。エピソード自体が少し重たい印象です。とはいえ病院内にあるキッチン花で星空病院名誉院長が料理をキーとして、水戸のご老公のように主人公たちの心の暗雲を晴らしていく様子は悪くないです。玉子サンドも食べたくなりました。そしてシリーズの第一弾を読まなくては。2022/02/01
Nyah
45
星空病院の名誉院長ハゲ石(半下石)先生が腕を奮って美味しい食事を振る舞う。サンドイッチもすき焼きもオッソブーコも傘寿の誕生日祝も美味しそう。食事をしながらの会話が絡まった気持ちを解くかな。2021/07/04
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