内容説明
辰五郎の観劇仲間の喬太郎が、遊女・玉里を身請けした。だが亡くした想い人を忘れられぬと玉里は尼寺へ去る。優しい喬太郎は出家を認めたものの、玉里と瓜二つの女を芝浜松町で見かけたため、その正体を調べてくれるよう辰五郎に相談を持ちかける。一方、息子の辰吉は、世話になっていた刀剣商「薩摩屋」から名刀ながらどこか不気味だという刀の鑑定に意見を求められる。銘の「菊八」という刀匠を知らないかと尋ねられるも、辰吉にも覚えがない。しかしその刀を熱心に求める怪しげな浪人・山下左衛門が現れたことで、新たな事件へと巻き込まれてしまう。大人気親子捕物帳の第五弾登場!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
152
シリーズ第5弾。今回は何処へ落ち着くのかと、辰吉の思い込みが勇み足にならぬようにと、親分達や父・辰五郎と険悪にならぬようにと、ハラハラしながら読み進めた。丸く収まって おりさをどう紹介するのかとにんまりして次が楽しみだ。2020/10/22
ぶんぶん
16
シリーズ、五巻目。 徐々に辰吉の力量が試される事件が。 しかし、今回は、双子、刀の鑑定、妖刀と、いろいろな事を詰め込み過ぎた。 そしてストーリーが中途半端に・・・沢山、目明しの親分が出て来るが、これも辰吉の手本になるのが誰か、との表れですかね。 ほんと、そろそろ辰吉に十手を預からせて欲しい。 表紙カバーを見ながら今回こそは、と思っています(笑)2021/07/17
goodchoice
3
辻強盗事件を巡って息子の意見に異を唱えるが、最後は子は年上の意見をきき、年上は自分の若かった頃の無謀さに気づきお互いが歩み寄る。スッキリ解決でメデタシ、メデタシ。2020/10/21
ちーにゃ
0
2020 46冊目2020/10/17