ハルキ文庫 時代小説文庫<br> 蘇我の娘の古事記

個数:

ハルキ文庫 時代小説文庫
蘇我の娘の古事記

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月26日 03時52分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758442329
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

栄華絶頂の蘇我氏が討たれた乙巳の変から数年。緑あふれる野中の里で国史編纂に力を注ぐ父のもと、ヤマドリとコダマの兄妹はすくすくと育っていた。盲目の妹コダマは一度聞いたことはけっして忘れない聡耳の持ち主で、物語を愛する美しい少女へと成長する。だが日本の黎明に揺れる政争が、彼女を数奇な運命へと導いて──。時を越えて愛される日本神話の数々と、激動の世を生きたひとりの女性を鮮やかに描く長篇小説。続々重版した話題作が、待望の文庫化。(解説・三浦佑之)

内容説明

栄華絶頂の蘇我氏が討たれた乙巳の変から数年。緑あふれる野中の里で国史編纂に力を注ぐ父のもと、ヤマドリとコダマの兄妹はすくすくと育っていた。盲目の妹コダマは一度聞いたことはけっして忘れない聡耳の持ち主で、物語を愛する美しい少女へと成長する。だが日本の黎明に揺れる政争が、彼女を数奇な運命へと導いて―。時を越えて愛される日本神話の数々と、激動の世を生きたひとりの女性を鮮やかに描く長篇小説。続々重版した話題作が、待望の文庫化。

著者等紹介

周防柳[スオウヤナギ]
1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、ライターを経て、『八月の青い蝶』で第26回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作は第5回広島本大賞「小説部門」大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アルピニア

70
初読みの作家さん。「蘇我入鹿」の娘が役人「恵尺」の娘コダマとして生き延び、古事記を作り上げるまでを描いた古事記異聞。盲目のコダマは聡耳を持ち、物語を身に蓄えていく。挿入される昔語りがコダマの流転する人生と重なりあって効果的。血の繋がらない二人の兄の思いも切ない。「物語を語りつぐことは、そこに語られる人の魂を慰め、聴く人がその物語に仮託して思い出す人の魂を慰め、そして語る人の魂も慰める」ファンタジーのような成分もあるのは古代が舞台だからなのか、この方の作風なのか。周防さんの他の歴史モノも読んでみたい。2019/05/27

ケロリーヌ@ベルばら同盟

57
「歴史とは、滅びた者の歴史」だと蘇我の娘は言う。人は物語を求める。生まれ生きるこの世の成り立ちを、自らは何者であるのかを。中大兄皇子が中臣鎌足と共謀し、母帝皇極天皇の寵臣蘇我入鹿を討ち政権を奪取した乙巳の変から壬申の乱に至る中央集権への黎明期、政変に揺れ動く月日と、能筆を認められ国史『大王記』の編纂に携わる渡来人の船恵尺が滅亡した蘇我宗家から密かに救い出し、我が娘として育てたコダマの生涯が、二柱の神の国産みから始まる神話と呼応しながら飛鳥の野に空に哀しくも美しい古事記-ふることぶみ-として豊かに響き渡る。2023/02/12

take5

33
「蘇我の娘」?と「古事記」?(読みは「ふることぶみ」)って感じですが、想像力豊かに描かれた『古事記』(こじき)をめぐる物語です。時代は乙巳の変から持統元年で、読み進むうちにタイトルの意が明らかになってきます(最後に落ちが付きます)。『日本書紀』(続紀も少し)に出てくる非常に有名な人物や出来事から普通は知らない人物や出来事などと、多くの文献を基にしたもの凄くよくできた物語です。何カ所か超常現象が起こりファンタジー的なのと、擬音語と擬態語を使い過ぎなのが私的には残念ですが、それでも「92点!」という感じです。2020/11/28

ワッピー

32
蘇我蝦夷の命で国史を編纂していた船恵尺は、乙巳の変によって運命が転換する。資料となる文書を持ち出し、そしてある大事な預かり物を担って権謀術数の中大兄の目を逃れんと苦闘する。しかし、疑いの目は逸れることなく、ついに我が子ヤマドリに魔手が伸びる…。愛と離別と戦乱に翻弄された一族の作り上げた史書が如何にして今の衣をまとうようになったかを追うスリリングな小説。ヤマドリ・コダマの懸命な生き様に涙し、笑い、愉しみました。最近、日本史で一番気になっている怪異あふれる皇極・斉明天皇の時代を描いた小説によく出会います。2024/10/05

hrmt

31
周防作品4作目。大王記の編纂に携わっていた舟恵尺が、乙巳の変で蘇我入鹿の落とし胤として救った赤子は盲目で聡耳の持ち主だった。義父の書や語り部の話を覚え、壬申の乱に巻き込まれて愛する者を失う。日本神話をそのまま信じるには無理がある。古い歴史の書は、時の権力者が己を神聖化し、正統化するための創作だろうことも思い至る。けれど、その時代に確かに生きた人々がいて、生臭い政争にも日々の生活にも今と変わらず人の情念が満ちていた筈だ。滅びた者へ思いを馳せ、その思いを後世に伝えようとした人がいた事もまた確かだろうと思った。2021/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13520052
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品