出版社内容情報
東京生まれの名古屋大医学生、鏡味龍が名古屋に暮らして一年半が経った。ある日学食で龍は、ウェブ編集者の平野里央から、「こんなに美味しそうにきしめんを食べるひと、見たことがない」と、「名古屋めし再発見」という連載のモデルに勧誘される。ひつまぶし、おこしもん、生せんべい、インディアンスパゲッティ……名古屋めしと名古屋の魅力が満載の大人気作、待望の第二弾!
内容説明
東京生まれの名古屋大医学生、鏡味龍が名古屋に暮らして一年半が経った。ある日学食で龍は、ウェブ編集者の平野里央から、「こんなに美味しそうにきしめんを食べるひと、見たことがない」と、「名古屋めし再発見」という連載のモデルに勧誘される。ひつまぶし、おこしもん、生せんべい、インディアンスパゲッティ…名古屋めしと名古屋の魅力が満載の大人気作、待望の第二弾!
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県生まれ。名古屋工業大学卒業。81年、「帰郷」が星新一ショートショート・コンテストで優秀作に選ばれ、90年、長編ミステリ『僕の殺人』で作家デビュー。2004年、『黄金蝶ひとり』でうつのみやこども賞受賞。17年、『名古屋駅西 喫茶ユトリロ』で日本ど真ん中書店大賞小説部門3位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
201
忘れた頃にシリーズ第2弾!前作の話をほとんど忘れてる(笑)日常ミステリーととるか、名古屋めしの料理小説ととるかはあなた次第の感じの作品。とらえ方によって面白さが人によって違うかもしれませんね。龍(とおる)は、いい子だと思うけど、好みがでるキャラかな。里央は苦手だという人が多いかもね。かなり昔に、名古屋に1ヶ月滞在したことあるけど、かなり街も変わっているんだろうなあ。名古屋めしが食べたいなあと思いました。久しぶりに名古屋に行きたい。温泉好きの自分としては形原温泉にも行ってみたいですね。2019/11/12
fwhd8325
98
シリーズ1作目とは違う展開は新鮮に感じました。そう言えば、最近きしめん食べていないな。子供の頃は、東京にいても乾麺のきしめんが普通に売っていたからよく食べたものです。名古屋は、東京と大阪の間にあって、独特の文化があるんでしょう。生せんべいの話が面白かった。2020/05/26
名古屋ケムンパス
94
前作よりもディープに名古屋めしを扱った続編です。ミステリーというよりも人の心の機微を捉えて、主人公の鏡味龍の人となりを浮かび上がらせるストーリー展開です。「きしめん」、「ひつまぶし」の定番のみならず、食紅に彩られた米粉を練って作り、香ばしく醤油を付けて焼き上げた「おこしもの」を懐かしんでいます。でも、恥ずかしながら「生せんべい」は食したことがありませんでした。大きな発見です。2020/07/25
したっぱ店員
67
謎解きそのものと、探偵役の龍くんのやわらかいキャラクターはとても好き。そしてちりばめられた名古屋めしに心惹かれる。お昼を食べ損ねた昼下がりのバスの中で読み始めた自分のうかつさに涙。きしめん食べたい。インディアンスパ懐かしい。ううう。しかしキーとなる新キャラクターのウェブ雑誌記者里央が非常にめんどくさく、イライラさせられるのでつらかった。続きは読みたいけどそうすると里央がまだ出そう…。悩ましい。2019/03/11
ひさか
64
Webランティエ2018年3〜11月に連載されたものに加筆修正し、2019年2月ハルキ文庫化。5つの連作短編。シリーズ2作目。前作に続き、名古屋めしネタの面白いコージーミステリー。いずれも、着想が良く、解決も爽やか。2020/07/24