内容説明
この街の闇社会で生きる陳小生は、刑事の羅朝森からある男を捜して欲しいと依頼される。手がかりは二十年以上も前に撮られた古びた写真だけ。しかも男の名前も素性も明かせないと告げられる。一方、ツアーガイドとして働く香港在住の日本人女性、石原雪子の自宅前に不審者が現れ、勤め先に自分のことを探るような電話が入るなど、彼女の周辺で不穏な空気が流れ始めた―。ネオンが煌めくその裏で、漆黒の闇が支配する香港を舞台に蠢く真実とは!!
著者等紹介
池田久輝[イケダヒサキ]
1972年京都府生まれ。同志社大学法学部卒。2013年『晩夏光』で第5回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。17年「影」で第70回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補に選ばれる。池田長十名義で朗読ユニット「グラス・マーケッツ」を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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