内容説明
両替商・分銅屋仁左衛門の命を守り、右胸を負傷した用心棒・諌山左馬介。彼が傷の回復に専念していた頃―南町奉行所定町廻り同心・佐藤猪之助は、南町奉行の山田肥後守より、命令に反し分銅屋の周辺を調べ続けていることを咎められていた。一方、お側御用取次田沼意次による財政改革を阻もうとする目付たちは、田沼のさらなる出世を妨げるための次の一手に頭を悩ませていた。金の世へ移行するために賄賂を奨励する田沼、金の動きに敏い分銅屋、落ち着いた暮らしを夢見る浪人・左馬介…時代を動かそうとする男たちから目が離せないシリーズ第六作!
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業、歯科医師。97年に「身代わり吉右衛門」で桃園書房主催第20回小説クラブ新人賞佳作、2010年に単行本『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
91
日雇い浪人生活録6作目 2018.11発行。字の大きさは…小。 浪人・諫山左馬介を通して江戸時代後期の「金(かね)」について書いた物語です。 分銅屋仁左衛門は、御側御用取次・田沼意次との仲をお互い隠していたが、田沼家の家士の中に他と通じているものが居ることが分かり、意次からその者を突き止めるように命じられる。このため、公然と田沼屋敷に出かけ罠を仕掛けるが、果たして引っ掛かるか……。 いろんな話が出て来ます。付いて行くのが大変です。2020/11/17
蕭白
11
どんどん続きが読みたくなります。2020/09/12
蕭白
8
主人公があまり強くないところが新鮮です。2019/10/03
わたしは元気
7
なんだか、左馬介さん、強くなってませんか? 次、楽しみです。2021/02/04
だいゆー
6
戦いは本格的に…2018/11/15