内容説明
「絶対味覚」を持つ天才コック・古着屋護の手で、室田署地下食堂は、一般市民まで押し寄せる人気店へと生まれ変わった。「警視庁随一のグルメ刑事」國吉まどかと高橋竜太郎のコンビは、その美味を堪能しつつ、事件解決にも古着屋の腕を借りていた。そんな折、鵜飼鉄筋の社長・鵜飼光友が殺される事件が起こる。その背後に見え隠れする、カンボジアから来た外国人技能実習生の闇…。ランチ刑事コンビと天才コックが、その謎に挑む。大好評グルメ警察ミステリー、第二弾の登場!
著者等紹介
七尾与史[ナナオヨシ]
1969年、静岡県生まれ。2010年に第8回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として、『死亡フラグが立ちました!』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
160
七尾与史さんの異色ミステリ、ランチ刑事の事件簿シリーズ期待の2冊目です。本書は前作と打って変わってユーモアは完全に抑え気味で日本で働く外国人労働者達の厳しい現実の社会問題をテーマにしたシリアスな作品になっていますね。そうですね、著者の熱血な問題意識は痛い程に伝わり興味深い読み物ではあるのですが如何せんミステリとして後半になるにつれて尻すぼみになり全く面白みが感じられなかったのが厳しく凄く残念でしたね。謎の天才コック古着屋も消えて完結の感じですが、いつかリベンジを込めた面白い新作をぜひ読ませて欲しいですね!2020/02/01
雅
55
外国人技能実習生を巡る暗い部分がテーマ。しかも被害者の家族関係もなかなかヘビーだった。ランチの事があまり出て来なかったのがちょっと物足りない。2020/01/19
Junichi Yamaguchi
47
『私に食べられないランチは嫉妬するわ』… 少しランチとのリンクがボヤけたかな⁈ でも、七尾ワールドは堪能できた。 お皿に残ったソースまでも舐めてしまうほどの料理の余韻。 味わってみたい。。2018/11/02
きさらぎ
41
ランチ刑事とトイプー警察犬シリーズの佐倉とエニグマは友人同士だったんですね。なかなかパンチの効いたオープニング(笑) でもランチの話と事件解決とがうまくかみ合ってなくてちぐはぐ…。ランチ刑事の意味が薄かった。まどか&高橋のコンビは好きだがこれでこのシリーズは終わりなんだろうか?2018/10/11
なな
28
ランチ刑事という割りにはあまりランチが絡んでこないのが残念でした。事件では今話題の外国人技能実習生の闇に絡んでいき興味深く読みました。高橋&まどかのコンビは気に入っていたので、シリーズが終わるような雰囲気なので残念ですね。コックの古着屋の過去が少し明らかになってますます不気味な存在になりました。2019/03/07