内容説明
無職のキョウコは都内のふるい安アパート「れんげ荘」で相変わらず月十万円の気ままなひとり暮らし。読書をしたり、美術館や図書館へ行ったり、甥っ子の門出を祝う食事会に出かけたり、ご近所さんとおしゃべりしたり、近所のぶちネコと仲良くお昼寝したり…。自分の将来や母親のことなど少々不安はあるけれど、自由で心穏やかなキョウコの日々の暮らし。大ロングセラー「れんげ荘」シリーズ第三弾、待望の文庫化。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。1977年日本大学藝術学部卒業。本の雑誌社入社後、エッセイを書きはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。その後作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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読書素人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初雪ハロー
144
ほっこりしました。共感できたのは、貯金を切り崩して生活していたことです。2018/10/04
相田うえお
142
★★★☆☆18112 シリーズ第3弾、ご無沙汰してました〜〜。本作品を読んでて、いつもの面々が次々と登場すると、懐かしい友達に久しぶりに会った様な錯覚をしてしまいました。主人公の女性は、以後の生活が出来るだけのお金を貯めて仕事を辞め、貯金を切り崩しながら月10万円ほどで生活をしてるんです。決して悲観的ではなく、逆に羨ましいほど生き生きしている様に感じます。真似してみたいですが実際には難しいでしょうね。。あっ!若干、猫シーンがあるんですけど やはり癒されますよ〜。ラストはちょっと心配!次作でどうなるのかな?2018/12/21
おしゃべりメガネ
120
『れんげ荘』シリーズ第3弾です。ノンビリとした暮らしを平和に続けている「キョウコ」の甥も就職する年頃に。兄夫婦の家でお祝いの食事会に招かれるも、母親は相変わらず冷たい態度のまま。そんな母親との関係性は一向に改善される見込みはありませんが、『れんげ荘』の住人はじめ他の方々との関係は良好です。しかし、相変わらず無職のままなので、少なからずこれからの自分の生活に不安も。「クマガイ」さんや「チユキ」さんの温かいフォローもあり、ゆったりとした暮らし続けています。ただ、この生活に憧れるかと言われると正直、微妙かなと。2019/10/12
ゆのん
106
れんげ荘シリーズ3作目。相変わらずれんげ荘でのんびりと暮らしている主人公だが、それなりの年齢になって、前作とは少し違い将来に対する不安というものが出ていた。激務に次ぐ激務、パワハラやセクハラの横行する職場だったが故に毎日アパートで好きな様に暮らせるのが楽しいのも始めのうちだけ。今では暇を持て余し近所の猫がやってくるのを楽しみにする毎日。ずっと家に居られるなんて、羨ましい。でも収入が無いと違うストレスを感じ始めてきたという事か。続きが楽しみになってきた。2018/09/27
ミュポトワ@猫mode
90
図書館本。お気に入りに登録していた本だったのを借りた後に知ったので、借りた当時は激しく落胆したんですが、結果として良かったかなっと…この本そのものはシリーズ3作目…知らずに借りて知らずに読んで、読んだ後に判明…内容は早期退職した女性の一人暮らしを書いたもので、女性の心情や住んでいるアパートの人達のふれあいがメインです。この本、内容的には、セミリタイアは私もしたいので、興味深いところもあるんですが、何が悲しいってニャンコがほとんど出てこないこと!猫と昼寝したのなんてちょっとじゃん!図書館本でよかったです…2019/03/20