内容説明
恋におちるたびに、僕はいつもボロボロになってしまう―。作家として、ミュージシャンとして、数々の名作と伝説を残した中島らも。「よこしまな初恋」「性の地動説」「私が一番モテた日」「やさしい男に気をつけろ」「サヨナラにサヨナラ」ほか、恋愛にまつわるエッセイと詩、小説を収録。初めての文庫化
目次
FOREVER DRIVE
1 初恋とほほ篇(よこしまな初恋;人はいつイクべきか!?;島原の乱 ほか)
2 恋愛の行方(恋するΩ病;微笑と唇のように結ばれて;黄色いセロファン)
3 失恋むはは篇(失恋について;やさしい男に気をつけろ;恋づかれ ほか)
著者等紹介
中島らも[ナカジマラモ]
1952年4月3日~2004年7月26日。兵庫県尼崎市生まれ。作家、ミュージシャン。1992年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
137
2019/7/16 楽天ブックスより届く。 2021/3/25〜3/28 3年半ぶりの中島らも作品。エッセイや短編小説などが掲載。ほとんど過去に読んだことがあったが、2作だけ初掲載作品があった(「あこがれの"小"むすめ」、「不能な恋」)。 巻末にある年表が良い。52歳で亡くなっていたんだなぁ。今、生きていたらどんな活動をしていただろうか。返す返すも惜しい人であった。2021/03/29
kinkin
92
エッセイと恋愛にまつわる小説集。エッセイは他の本で読んだものも含まれていたがそれでもやっぱり楽しめた。小説では「微笑みと唇のように結ばれて」や「黄色いセロファン」が面白かった。今まで氏の本をいろいろ読んできて気づいたことは、躁や鬱を繰り返してなおアルコールや薬物をやってきた経歴をみると、躁状態に書かれたものと鬱状態を思わせるものがあるのではないか。名作『今夜すべてのバーで』は鬱を経験したからこそ書けたと思う。タイトルの世界で一番美しい病気・・・いい言葉だなあ2019/06/23
Shoji
66
愛すべき中島らもさんの哀愁漂うおバカ丸出しエッセイ。男子たるもの必ず通過するどうしようもない「むらむら感」、持って行き場のない若いエネルギーは、おバカな行動に走る。世の女性の皆さん、男なんてね、貴方の子供も父親も亭主も彼氏も上司もみんなおバカだったのよ。世界で一番美しい病気に一度は罹るのよ。笑ってやり過ごしてね!2018/04/02
えりか
62
大好き。下ネタに笑って、しんみりした。恋は「世界で一番美しい病気」。そしてらもさんは言う、恋は集金人で、山イモで、二日酔いで、灯台でもあると。恋って変幻自在だけど普遍的でもあると思う。一瞬でもあるけど永遠でもあると思う。センチメンタルを語って手に入れたお金は、お酒に使ってしまう。だってそんなことを考えて生きてはいけないから。ここらへんの考え方がすごくかっこいいと思う。かっこつけないかっこよさ。でもね、考えてしまうんだよね、そして、それに浸ることができないで、強さと弱さと照れから笑いにしちゃうあなたが好き。2018/03/08
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
61
今日は中島らもさんの命日ということで手にとった1冊。本書は、ランティエ業書として単行本化されたらもさんの恋愛にまつわるエッセイと詩、小説を文庫化したもので、数多くある作品の中からよりすぐったベスト集。初恋、恋の行方、失恋と、3部に分かれている。「恋に落ちるたびにボロボロになる。熱でうなされたようになり、相手への想いではちきれんばかりの頭をかかえ、ただただ夜の街をほっつき歩く。恋と言うのは病気に似ている。ただし、世界で一番美しい病気。」らもさんって、はちゃめちゃなイメージがあるが、ロマンチストだなあ。2021/07/26
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