内容説明
三田に剣術道場を構える峡竜蔵は、妻と数え六つの好奇心旺盛な長男・鹿之助と親子水入らずで神田へ遊山に出かけた。そこで、頬に傷のある怪しい男と武士の殺しの談合とも取れる不気味な会話を聞いたという鹿之助の話を信じ、父子で探索をすることに。竜蔵は幼き頃の父との思い出と重ね、感慨ひとしお―。息子に“剣侠”の精神を見せるべく、悪人に立ち向かうが…。正義と侠気と愛嬌を持って、たくましく生きる!大人気剣豪小説。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。その後フリーとなり、『水戸黄門』『必殺仕事人』などのテレビ時代劇の脚本を手掛け、現在も数多くの舞台作品にて脚本家・演出家として活躍する。2010年小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
96
新・剣客太平記「決意」7巻。竜蔵の父虎蔵を回顧しつつ自分の道を歩いていこうする竜蔵良いですね。2017/11/09
ドナルド@灯れ松明の火
15
名実ともに剣侠溢れる剣客となった竜蔵は、自分が父虎蔵から受けた生き方戦い方の薫陶と同じように、鹿太郎にも経験させるのであった。 お薦め2020/08/21
chacha
12
新剣客太平記7 ますます竜蔵が面白く愛嬌ある。父の虎蔵に似てくる。息子鹿之助にも自分の父がしてくれたようにしようとする。なんていい親なんだろう。きっと鹿之助も竜蔵とのこの思い出をいつか思い出すだろう。さらに 父と同じように旅を楽しむ。道場主となり親となり 父のようにはなれないけど憧れ。このまま 落ち着くことができるかも心配に。それは 綾と同じ心境かな。2022/01/19
Totchang
9
「だんなの刀で、一思いに、ぶすっと、やっておくんなさいまし・・・」という話を耳にした鹿之助。だいぶ大きくなりましたね。2018/10/23
ニッキー
6
自分と同じような歩みと悩みを持つ、弟弟子や愛息子。 山田浅右衛門との出会いには驚かさせれた。 ふと助けたおまさと、岩田八郎はまた関係が続いて行くような予感。2019/02/12