内容説明
志村一心が間諜の世界に入って十年。一九〇四年、ついに日露戦争が開始された。ロシアに押えられ、今や大要塞となった旅順をめぐり、日本は存亡の危機に瀕する。日本連合艦隊による旅順港閉塞作戦が三度行われたが、いずれも失敗。また、かつて要塞の設計図を入手していながら、二度の旅順総攻撃も成功を得られなかった。そこで今回、一心に命じられた任務は、ロシア軍に雇われた支那人になりすまし、ジャンク船に乗って旅順要塞に忍び込むこと…。日本に勝機はあるのか?シリーズ完結巻。
著者等紹介
赤城毅[アカギツヨシ]
1961年、東京生まれ。「大木毅」名義で論文・翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マムみかん(*ほぼ一言感想*)
24
シリーズ4作目にして完結巻。 『坂の上の雲』を思い出させる日露戦争の描写、日本に勝利をもたらす為に次々と不可能に近い任務を受ける間諜・志村一心…。 何だか、いろんな事にバタバタと決着をつけて終わってしまいました(笑)。 本当は、全10 巻位の構想じゃなかったのかな? 一心の敏腕さも今一つ際立っておらず、最後まで悩める甘ちゃんヒーローだったのが残念です。 『有翼騎士団』みたいなのを期待します~☆2016/01/15
シン
16
シリーズ最終巻。同じ角川文庫の「銭の戦争」と時代背景や作風が何となく似ていたので、同じように10巻くらいまで続くのかなと思いきや、4巻で終わってしまいました。今回は最終巻だからかいつもと異なり、主人公の心を惑わす007のような女間諜もなく、宿敵との最後の戦いに終始していました。宿敵も全4巻何となく唐突に現れては消えるみたいな感じで何かしっくりしていませんでした。実は黒幕だったんですね。最終巻は秋山兄弟も出て「坂の上の雲」を思い出しました。また、どこかで続きが出るような気がします。2016/02/19
ミュポトワ@猫mode
12
図書館本。冒険王の最終巻です。読み終わったは良いんですが、なんとも微妙な本でした。全然、冒険王じゃないですし。どの辺が冒険王なんですかね?冒険してないじゃない!って言いたくなるんですけど。あとこれって時代小説なのかもしれないですね。北進一刀流とかでてくるし。でも時代が明治だから時代小説にはならないのかも。なんか、ジャンルとしても狭間で微妙な感じ。この作者さんの本は初めて読みましたが、ちょっと微妙すぎて作者名覚えるのはやめておきます。次手にするときに支障がありそうなので。あ、1巻の表紙の絵は大好きです。2018/08/10
ほんだや
4
このシリーズ完結。甘々のスパイ一心ちゃん。毎度ころころと手のひらで転がされてるけど…。どっちかっていうと怪老人の方が感情移入出来ちゃうですが!坂の上の雲読んでたらもっと面白かったのかな?2015/12/23
月華
3
図書館 ばたばたしつつ完結です。師匠の言葉に励まされて生き残りました。2016/04/19