出版社内容情報
『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!? 厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!? 「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。
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内容説明
『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
1329
「ダ・ヴィンチ」BOOK OF THE YEAR 2014 第2位だったので、図書館で予約しましたが、半年以上待ってようやく読めました。高田郁も「みをつくし料理帖シリーズ」も初読です。和食は泰平の江戸時代に大半が完成していたんだと思います。実際に女性の料理人がどの程度いたのかは解りませんが、主人公の澪は活き活きと魅力的に描かれています。10巻で完結のようですが、機会があれば既巻を読んでみたいと思います。それにしても読書メーターでこれだけ登録してあるとは・・・凄い人気です。2015/07/28
Yunemo
1164
いろんな苦難がありました。胸の奥底の「食は、人の天なり」が自分の支えの言葉。この時期珍しい女料理人を囲む人々の人情味。味わい深く堪能させていただきました。5年前、「八朔の雪」を手に取った時、まさかここまで広がるとは、の思いに駆られます。当初、圧倒的に中高年者に読まれた、との書評が記憶に残っています。苦しみながらも心を通して生き抜く力強さ、厚い雲を突き抜けいろいろな難苦が解決する際の心地よさ、その時期時期の料理の豊富さ、いい意味で思い起こすこと多し。「やっぱりいいものはいいんだ」、そう真に想えて読了です。2014/08/17
zero1
1059
完結に感慨無量。旱魃で食材が手に入らず。子を抱え苦境の美緒に清右衛門が助け船。一柳行きを断る澪は鼈甲珠で勝負。しかし道は遠い。つる家を手伝いながら徒士から弁当の依頼も受ける。政吉の料理は客に通用する?臼の涙にもらい泣き。後半は佐兵衛が料理から逃げる理由と登龍楼の関係。この結末は作者の作戦勝ち。普段は冷静な芳が澪を拒絶した場面は秀逸。再読でも新鮮に読める。この巻のMVPは佐兵衛を助けたあの人。文政11年の番付が付録。これだけの大河ドラマを楽しませてくれた高田に感謝!読まずに死ねるか。特別巻あり。2019/09/06
yoshida
1043
ついに完結です。これほど長い期間、楽しませてくれて、時にはささくれた心を癒してくれた作品集は他にありません。最終巻で見事に回収される伏線。今までの苦難を努力で乗り越えてきた澪は、成長し「雲外蒼天」に至る。謎は解け悪事は暴かれる。澪と、澪を囲む人々がそれぞれの心星を見つけ綺麗に収まってゆく。この作品集を読んで思う事は、シンプルだが逆境や困難に立ち向かう事の大切さ。現実は甘くない。どうしようもない事もある。しかし、困難に直面した時に、何とか努力してみようという灯火を持たせてくれる。素晴らしく暖かい作品集です。2016/07/19
もんらっしぇ
975
思い起こせばかれこれ数年前、某日某所での著者のサイン会にて、こんな質問が。「先生、NHKのドラマ、みをつくしの続編ってあるんですか?あの終わり方だと中途半端な気が…」そしたら高田郁さん、とっても明るいお声で『わたくしの口からは立場上はっきりとは申し上げられませんが…あのドラマはスタッフ・出演者ともにすごくチームワークがよくって、ぜひ次回作もっていうことなんですよ~!』との前向きな発言。嗚呼あれから幾年月耐えに耐えw昨年末にはやっとこさ待望の続編 華ちゃんの澪ちゃんに逢えました♪で、次回作はいつでしょう?
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