感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
53
面白かった。戦前昭和を舞台とし、日本の外交官の世界大戦前後での動きを描いた作品。基本的には別シリーズの書物狩人と同じ雰囲気。タイトルはこれじゃなかった方が良かったなとは思うけど。エピローグがまぁそうだよね…って感じになるので。2014/06/22
hnzwd
46
昭和初期、ドイツの台頭から世界大戦の気配を感じさせる時代に、世界を相手とする外交官と、謎の男を主人公とした、、冒険譚?時代が時代なだけに、各国のスパイや秘密組織が出てきています。時代も含めてD機関シリーズに似た雰囲気もありますが、少しマイルドというか、権謀術数感が無いというか。。実在の人物名がバンバン出てくるのは楽しいですが。タイトルは壮大なネタバレ。本筋とは関係無いですが。2017/03/29
はる
31
昨年からの持ち越しの一冊で、今年初の読了作品。実に興味深い一冊で、歴史上の人物も登場しつつ、本当に戦時中にこんな特命を受けて影のように動いている人がいたとしたら、当時の日本も捨てたものじゃないって思いました。また、読んでる最中は題名の事をすっかり忘れてたいて、砂谷の正体を知った時は本当にビックリしました。そして、吉田茂の好感度がちょっと上がりました。2020/01/01
絳楸蘭
28
名前を知っている人たちが生きて活躍していた時代の話だけでもワクワクなのに、こんなことが実際にあったかも!?というストーリーで楽しめた。歴史の裏側でその存在すら知られずに生きていた人たちはどのくらいいるのだろうか。話に夢中になりすぎて、終わり近くに題名の意味を考えた瞬間の高揚感ったらなかった。2015/01/04
みや
11
実際にこういうことがあったんじゃないかと錯覚するくらい各話とも面白かった。砂谷さんの鮮やかな手腕に翻弄される津村さんを見ていると、ホームズとワトスンのようで、もっと二人の活躍する話を読みたいと思った。2014/09/17
-
- 和書
- 知的余生の方法 新潮新書